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とりあえず、ファイルサーバとしての機能は整ったが、このサーバを使う人と使われるディレクトリ(フォルダ)を設定しないと、実際に使用することはできない。今回は少人数利用が前提なので、Active Directoryなどは使用しないが、それでもネットワークを介してアクセスするユーザーを登録する必要がある。

ユーザーの追加は、「サーバーマネージャー」のエクスプローラー枠にある「構成」をクリックして展開すると表示される「ローカルユーザーとグループ」で行える。「ローカルユーザーとグループ」をクリックすると「ユーザー」が表示されるので、それを右クリックし、メニューから「新しいユーザー」を選択する。

「サーバーマネージャー」から「構成」→「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザーとグループ」→「ユーザー」を右クリックし、「新しいユーザー」を選択

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「新しいユーザー」ウィンドウが表示されたら、「ユーザー名」と「パスワード」を設定して「作成」ボタンを押せばサーバにユーザーが登録される。デフォルトでは「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要」にチェックが入っているが、少人数のチームなどでは「パスワード忘れ」などの際に手間が生じる可能性もある。 これらの項目はあくまでも任意だが、慎重に設定しておいたほうがよいだろう。権限などは後から設定するので、とりあえずはユーザーをどんどん追加していこう。

「ユーザー名」と「パスワード」を設定し、「作成」をクリックするとユーザーが追加される

パスワードポリシー

Windows Server 2008 R2が要求するパスワードは、クライアント向けWindowsに比べ、より厳しくなっている。Windows Serverでは「パスワードポリシー」が存在し、ある要件を満たさないとパスワードの設定すら行えない。 とはいえ、その要件とは英大文字と英小文字、そして数字と記号の4種類のうち3種類を含むものにすればOKだ。具体的には「az123」はNGで、「Az123」「az12!」は許可される。

パスワードポリシーを満たしていないときに出るエラーメッセージ

実際に、OSのインストール作業を別の人間に代行してもらったときに、「パスワードがどうしても設定できない」という報告を受けたが、そのときには英字の小文字と数字のみのパスワードを入れていたというのが原因だった。 パスワードはとてもシンプルな方法ではあるが、もっとも高いセキュリティをもたらしてくれる重要な項目のひとつだ。ぜひこのポリシーを守り、最適なパスワードを設定してほしい。