ルネサス テクノロジは、障害検知や危険回避といった、自動車の「予防安全」に必要な運転支援システムの制御向けに、32ビットマイコン「SH74552」「SH74562」を製品化したことを発表した。2010年5月からサンプル出荷の開始を予定しており、サンプル価格はSH74552が9,500円、SH74562が8,500円となっている。

2製品ともに既存のフラッシュメモリ内蔵マイコン「SH7450シリーズ」の下位互換品で、13mm×13mmのFBGAパッケージで160MHz動作(288MIPS)、1MBフラッシュメモリ、CAN×4チャネルなどを内蔵しており、従来品(240MHz動作品)比で実装面積を約42%削減しながら、既存のソフトウェア資産の流用が可能となっている。

また、2製品ともに「SH-4A」コアに加え、単精度および倍精度演算をサポートするFPUを内蔵しており、単精度で最大1.12GFLOPSを実現するほか、ベクトル演算や算術演算であるサイン/コサイン演算をハードウェアでサポートすることで高速演算を実現している。

さらに、SH74552にはCANのほか、次世代車載ネットワークであるFlexRayコントローラを2チャネル内蔵している。