Wireless Gigabit Alliance envisions a global wireless ecosystem of interoperable, high performance devices that work together seamlessly to connect people in the digital age.

Wireless Gigabit AllianceによるWiGig仕様の策定が完了した。WiGigは60GHz帯域を利用して高速な無線通信を実現するための仕様。6Gbpsほどの通信が可能になるとみられる。同アライアンスは5月7日にWiGigを発表し、2009年内に仕様を策定するとしていた。予定どおりに作業が進んだことになる。WiGigに準拠した製品は2011年ごろに市場に出回る見通し。

60GHzは多くの国や地域で免許を必要とせずに利用できる周波数帯域。現在の家電製品やPCなどの無線通信で利用されている周波数帯域と比較して通信容量の大幅な引き上げが可能となる。半面、減衰が大きく、利用できる範囲は限定されている。このため家庭内における通信システムや、キオスクなど特定エリアでのサービス提供での利用が想定されている。

WiGigはもともと室内など10m未満の通信を想定して策定されているものの、ビーム形成技術が取り込まれ10mを越える対象ともデータ通信が可能になっているという。WiGigは802.11標準へ適用できるように後方互換性も提供している。WiGigと競合する仕様にはWireless HDなどがある。