WHDIコンソーシアムは12月8日(米国時間)、無線伝送方式「WHDI(Wireless Home Digital Inter-face)」の規格策定が完了し、WHDI 1.0仕様として利用が可能になったことを発表した。

同規格は、HDビデオ無線伝送の通信規格で、高品質、非圧縮の無線伝送を可能にし、全世界の5GHz帯域規制に準拠したライセンス不要の5GHz帯の40MHzチャンネルにおいて、ビデオデータ速度で最大3Gbps(1080p/60Hzを含む)に相当する伝送速度を実現する。到達範囲は最大で100フィート(約30.5 m)以上で、遅延は1ミリ秒以下に抑えられているほか、壁越しの伝送も可能だ。また、HDCP 2.0により、ハリウッドの映画産業界が認めるセキュリティとデジタルコンテンツ保護も提供される。

WHDIによる家屋内のコンテンツ伝送のイメージ図

TVメーカなどは、同規格に対応することで、家庭内で増加するHDソース(家電製品、パソコン、携帯電話など)やテレビに接続できる高い付加価値のデバイスを提供できるようになるという。また、ユーザーにとっても、異なるメーカ同士であってもWHDIの認証ロゴが付いた製品を用いることにより、複雑な配線を行うことなく、デバイス同士を直接接続し、家庭内でHDコンテンツやサービスを楽しむことが可能になるという。