――カップリングとして収録される「Hollow ~暁のそらに~」は、Xbox 360/PSP『暁のアマネカと蒼い巨神』のテーマソングですね

「『暁のアマネカと蒼い巨神」という作品についての知識がなかったので、先にリリースされているPC版のホームページを拝見したところ、女の子の力強さや、カッコよさがありつつ、どこかで心の優しさも表現しないといけないなって感じました。なので、"強さ"と"優しさ"がテーマになってくるのではないかという印象を受けましたね」

――曲を最初に聴いたときの感想はいかがでしたか?

「サビとAメロでまったく雰囲気がちがっていて、どちらかというとAメロはさわやかなメロディラインなのですが、サビはものすごくカッコよくなっています。さらにBメロはちょっと切ない感じになっていて、曲の中でもけっこうな展開がある感じです。サビの部分は、ムービーが見えてくるような、もうガチでカッコよくて、みんなが好きそうなメロディラインになっています。この一曲の中で盛り込まれている色んなメロディラインの表情が、物語の世界観、カッコいいだけではないというところを表現しているのではないかなって思います」

――実際に歌うときに気をつけたところはありますか?

「声でも一曲の中にいろいろな表情を入れたいなと思って歌いました。この作品の中にはたくさんのヒロインたちが登場しますが、仲間だったり、恋愛だったり、戦わないといけない状況だったり、そういったものがある中で、みんながいろいろな表情、いろいろな感情を持っていると思うんですよ。そういった一つ一つの表情を、できるだけ歌詞に沿いつつ、声で表現できたらなって。さわやかなところだったり、ちょっとうれしい感情だったり、でも不安を感じて、時にはちょっと泣きそうになったり……、そういったところを歌詞にあわせて、感情をギュッと詰め込みながら、気持ちを込めて歌いました」

――歌詞の中で注意している部分はありますか?

「もちろん作品のストーリーにそって歌詞も描かれているので、ファンタジー的な要素も含まれているのですが、普通の日常として聴いていても、勇気が出るような、背中を押してくれるような歌になっているんですよ。そういった点で、ゲームの世界観だけでなく、自分に置き換えても聴くことができる歌なのではないかと思います。たとえば、『始まる時 終わる時も ふいによぎる不安』といったところは、私たちの日常としても、すごく理解できる気がするんですよ。そういったキーワードが歌詞の中にいっぱい入っているので、ゲームの映像を介しながらも、自分へのエールのような気持ちで聴いてもらえるとうれしいですね」

――完成した曲を聴いてみての感想はいかがですか?

「ライブで歌いたい曲ですよね。今回のCDに収録されている曲は、まったくちがうタイプの曲ですが、両方ともA面タイトルのような感じになっているので、一枚で二度おいしい感じですね。ただ、ライブ向けなのは『Hollow』なので、こちらは特にライブで歌ってみたいと思っています」

――「木漏れ日のソルディーノ」のジャケットはどういった感じになっていますか?

「発売時期は11月末なのに"真夏の大謝肉祭"ということで、とてもむずかしいコンセプトになってしまいました(笑)。なので、今回は欲張って、秋でもあり、冬でもあり、夏でもありみたいな、そういうわがままな感じになっています。"木漏れ日"だったので、葉っぱの影やさわやかな部分を入れつつ、紅葉も欲しかったので、色合い的に赤みも入れて、さらに空のブルー……といった感じで、雰囲気的にもいろいろなものが混ぜ合わさった感じのジャケットになっています。服装も、普段の私なら絶対に着なさそうな感じの、ナチュラルで自然な感じというコンセプトになっています。"公園で一休み"的な感じですね」

「木漏れ日のソルディーノ」のジャケットイメージ

――「木漏れ日のソルディーノ」の聴きどころなどを教えてください

「『木漏れ日のソルディーノ』は"さわやかさ"と"せつなさ"を声の出し方などで随所に表現しているので、どちらかというとヘッドホンやイヤホンで聴いていただいたほうが、細かいニュアンスを感じとっていただけるのではないかと思います。もちろんスピーカーで聴けばまたちがった印象になると思いますので、その両方で楽しんでいただければいいですね。今回の二曲は、系統はまったく違っていますが、たぶん皆さんがどちらも好きになってくれる歌だと思っていますので、その違いを楽しみつつ、どちらもA面タイトルのようにガッツリと聴いていただければいいなと思います」

――「木漏れ日のソルディーノ」のリリースが11月25日ということで、2009年も終わりに近づいていますが、振り返ってみて、2009年はどういう年でしたか?

「去年は去年、一昨年は一昨年で、レコーディング回数が多いなって思っていて、毎年更新されてきたのですが、ついに今年は、おそらく来年はこれを超えられないだろうっていうぐらいの数をこなしていまして、これ以上やったら、逆にファンの方に迷惑になるのではないかなって思うぐらいでした(笑)。それぐらいたくさんのCDをリリースできた年だったので、幸せな年だったと思いますし、このように思えるのは本当に皆さんのおかげだと思っています。今の段階では、2009年1月からカウントして、2009年末までに全部で55曲もレコーディングすることになっています。つまり、一週間に一曲ちょっとの割合でやらせていただいているわけですが、本当にそのひとつひとつがとてもいい曲なんですよ。どの曲もすべてライブで歌ってあげたいのですが、歌えていない曲もたくさんあるので、いつかそういったものを大放出できるようなライブをやってみたいなって思えるぐらい幸せな年でした」

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