日立ソフトは、組み込みデータベース「Entier(エンティア)」に圧縮機能やストレージデバイスの選択肢を追加した新バージョンVersion3を発表した。11月30日から販売が開始される。

Entieは、カーナビ・携帯・情報家電などの組み込み向けデータベース。Version3では、今後見込まれる地図・楽曲・画像など、各種マルチメディアデータの多様化やデータ量の増大に対応し、同社独自方式による圧縮機能を搭載した。ポータブルナビゲーションデバイスに適用した場合では、データを圧縮しない場合に比べ、格納容量を64.6%に削減(同社試算)することができるという。

また、拡張運用ディレクトリ機能のサポートなどにより、高速アクセスが可能な内蔵メモリデバイスや、低速だが大容量の外部記録媒体、SDメモリカードのような可般記録媒体等に、地図・楽曲・画像などの追加コンテンツを記録して活用することや、サーバシステム側でのマスタデータベースへのデータ更新差分を、組み込みデバイス側のデータベースに効率よく反映する機能や、 建物の形状などを図形の座標情報の集合としてデータベースに格納し、検索対象にすることができるデータ型(GEOMETORY型)などを搭載したという。