日本IBMは11月10日、「第23回 日本IBM科学賞」の受賞者を発表した。

日本IBM科学賞は、物理、化学、コンピューター・サイエンス(バイオインフォマティクスを含む)、エレクトロニクス(バイオエレクトロニクスを含む)の4分野において優れた基礎研究を行っている研究者を表彰するもの。国内の大学ならびに公的研究機関に所属する45歳以下の研究者(国籍不問)を対象としている。

今回の受賞者は以下の通り。

分野 研究テーマ 氏名 年齢 所属/肩書き
物理 「交換モンテカルロ法の創出と展開」 福島孝治 40歳 東京大学大学院総合文化研究科 准教授
化学 「磁気化学を基盤とした新奇な磁性体の創出」 大越慎一 43歳 東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授
コンピューター・サイエンス 「大容量生命情報解析に根ざしたシステム生物学の開拓」 上田泰己 33歳 独立行政法人理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター システムバイオロジー研究プロジェクト プロジェクトリーダー
エレクトロニクス 「有機トランジスタ技術の開拓と柔軟なエレクトロニクス機能素子・回路への展開」 染谷隆夫 40歳 東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 教授

受賞者には300万円の賞金と賞状、副賞としてニュートンの「プリンキピア」を模したメダルが贈呈される。授賞式は、11月27日(金)13時30分から日本IBM 箱崎本社で開催され、受賞者本人による研究内容の発表も行われる。