これでBOOTMGRは復活したが、Windows XPを起動するためのエントリーが存在しないため、Windows 7を起動することはできない。続いてコマンドラインから「c:\Windows\System32\bcdedit -create {ntldr} -d "Windows XP Pro SP3"」と実行する。最初の「c:」はWindows 7がインストールされたドライブ。「{ntldr}」はBCD上で管理されるID。レガシーOSは文字列による指定が可能だ。最後のダブルコーテーションで囲んだ文字列は、起動メニューに表示させる項目名。必要に応じて変更して欲しい。

続いて「c:\Windows\System32\bcdedit -set {ntldr} device partition=c:」と実行する。こちらのコマンドはWindows XPのブートローダーであるntldrがどのデバイスに存在するか指定するというもの。一見するとWindows XPのホストドライブとなるDドライブやEドライブになると思われがちだが、ntldrは基本的にもっとも若いドライブに作成されるため、「device partition=c:」で問題ない。もしうまく行かない場合は、同ファイルがどのドライブにあるかエクスプローラで確認してから、同コマンドを実行して欲しい(図156~157)。

図156: 続いて「bcdedit -create {ntldr} -d "Windows XP Pro SP3"(「c:」はWindows 7がインストールされているドライブ)」と実行する

図157: 今度は「bcdedit -set {ntldr} device partition=c:(後者の「c:」はntldrファイルが格納されたドライブ)」と実行する

今度は「c:\Windows\System32\bcdedit -set {ntldr} path \ntldr」と実行する。これはntldrのファイルがどこにあるか指定するものだが、通例的にルートフォルダに作成されるため「path \ntldr」と指定すればよい。最後に「c:\Windows\System32\bcdedit -displayorder {ntldr} -addlast」と実行し、これまで作成した情報をBCD上に登録する。これでデュアルブートの設定は完了だ(図158~159)。

図158: そして「bcdedit -set {ntldr} path \ntldr」と実行する

図159: 最後に「bcdedit -displayorder {ntldr} -addlast」と実行する