9月29日(米国時間)、米Microsoftに対して3億8,800万ドルの損害賠償の支払いを認めた海賊版防止ソフトウェア技術企業・Unilocの訴訟について、米ロードアイランド州連邦裁判所のWilliam Smith氏は判決結果を無効とするという決定を下した。英Reutersなどが同日に報じている。

今回の経緯は、Uniloc USAとシンガポールを拠点にするその親会社によって2003年10月に起こされた裁判を源流としており、Windows XPとMicrosoft Officeに搭載されたアクティベーション技術がUnilocの特許を侵害しているとして、Microsoftを相手に損害賠償請求を起こしていた。

Uniloc側ではWindows XPとOfficeの販売によってMicrosoftは191億ドルの利益を得ており、このうちの2.9%に当たる5億6,400万ドルを受け取る権利があると主張、結果として陪審員による審議で3億8,800万ドルの請求権を獲得している。一方でMicrosoftはUnilocの特許を侵害していないとして上訴しており、今回の請求権破棄につながった。