日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2009年8月の訪日外客数と出国日本人数(いずれも推計値)を発表した。

8月の訪日外国人旅行者数は、前年同月から8.4%減の68万人。昨年8月以降13カ月連続の減少ではあるが、7月には全てマイナスを記録した主要12市場のうち、中国、米国、カナダ、フランスの4市場がプラスに転じ、昨年11月から続いていた前年同月比2桁減も1桁台に縮小している。

JNTOではこうした動きの要因として、景気低迷による消費や旅行の控え、円高の影響といったマイナス作用の継続を挙げつつ、インフルエンザの流行による影響は8月にはほぼ収まったと分析。その結果、縮小傾向にあった中国からの訪日客数は前年同月比17.3%増と急増し、8月としては初の10万人台を記録したとしている。その他、プラスに転じた市場の個別要因として、訪日個人観光査証の発給や景気刺激策の効果(中国)、経済の部分的な上向き兆候(米国)、格安な旅行商品・航空券の販売競争(カナダ)、日本の文化・食・観光に対する注目度の高まり(フランス)なども挙げている。

一方、8月の出国日本人数は前年同月比2.2%増の151万8,000人で、2009年4月以来4カ月ぶりに前年同月比で増加となった。JNTOではこうした動きの要因として、燃油サーチャージの廃止による海外旅行の経費負担軽減、円高の持続による海外旅行への割安感が働いたと分析している。