スパイクは、脱出をテーマとしたDS向け脱出×サスペンス『極限脱出 9時間9人9の扉』を2009年12月10日に発売する。本作はチュンソフトが開発を担当。『Never7』『Ever7』などで知られる打越鋼太郎氏がシナリオ&ディレクション、西村キヌ氏がキャラクターデザインをそれぞれ務める。

DS『極限脱出 9時間9人9の扉』は12/10の発売予定

DS『極限脱出9時間9人9の扉』は、謎に包まれた見知らぬ場所からの脱出をテーマに、密室に張り巡らされた謎を解き、そこから脱出する方法についてプレイヤー自身が模索する、思考型パズルゲーム。脱出のためには犯人によって仕掛けられた「ノナリーゲーム」に勝ち抜かなければならない。

ゲームはノベルパートと脱出パート、ミニゲームから成り立っており、プレイヤーの思考を揺さぶる数々の謎が怒濤の如く展開される。生き残りを賭けたこの脱出劇のターゲットとして謎の客船に閉じこめられたのは、9人の個性溢れるキャラクター。そして、彼らを閉じこめたと思われるのは、あざ笑うかのように「0(ゼロ)」と名乗るガスマスクを装着した謎の人物……。

犯人は誰なのか、なぜ主人公たち9人をこの船に閉じこめたのか? 犯人が仕掛けてくる「ノナリーゲーム」の目的は? 劇中にはさまざまな謎が隠され、プレイヤーはその謎のひとつひとつに直面しながら、脱出を試みることになる。脱出までの制限時間は9時間。9の扉を持つ謎の場所から、9人の登場人物の極限状態での脱出劇が幕を開く。

ユーザーの想像を超えるサスペンスが展開される

DS『極限脱出 9時間9人9の扉』プロローグ

主人公は大学に通う青年、名前は淳平。平凡な毎日を過ごしていた彼だったが、本人すら予期しない大いなる陰謀に巻き込まれることになった。

ある日目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋。辺りを見回しても、見慣れた光景は何処にもない。そして、最も気になったのは、扉に真っ赤な塗料で描かれた「5」の文字だった。閉じこめられた密室で呆然としながらも、頭の中では、この場所から脱出するための手段について、思考が始まっていた。

目覚める前の最後の記憶を辿ると、そこにガスマスクを付けた謎の男の顔が浮かび上がった。自宅に戻った淳平を襲い、この場所まで連れてきたであろう人物だ。記憶をなくす前、その人物はこう言った。

これからおまえにはゲームをしてもらう。
【ノナリーゲーム】――。
生死をかけた運命の……ゲームだ。


DS『極限脱出 9時間9人9の扉』登場キャラクター

本作には、個性溢れる9人のキャラクターが登場する。彼らもそれぞれガスマスクを装着した謎の男にこの場所に連れてこられたと証言している。ゲーム冒頭、彼らの素性は明らかにはされないが、犯人と思われる「0(ゼロ)」が仕掛けてきた「ノナリーゲーム」の特性上、彼らと協力することなしにこの場所からの脱出は不可能だ。

死と直面した極限状態。敵か味方かわからない、9人の同行者。それぞれの腹の内を探りつつ、変化していく人間関係と、明らかになる事実。

極限状態に置かれた人間同士の交わりが生みだすドラマも、本作の魅力のひとつとなる。

ゲームの目的は、それぞれの持つバングルナンバーを使った「ノナリーゲーム」に勝ち抜き、閉じこめられた謎の場所から脱出すること

「ゼロ」と名乗る人物に、命を賭けたゲームを挑まれた9人の登場人物。「ゼロ」から監視されているかもしれないという懸念から、それぞれをコードネームで呼び合うことになりました。ただ一人、主人公の淳平を除いて……。今回は9人のうちの4人の登場人物について紹介しよう。

■淳平 (本名)
バングルナンバー / 5◆21歳

大学に通うごく普通の学生。船の中で出会った「紫」とは幼馴染みの関係だった。プレイヤーは淳平となり、思考を巡らせ、悪夢のような謎の場所からの脱出を遂行しなければならない。

■コードネーム / 紫 (本名 / 茜)
バングルナンバー / 6◆21歳

女子大生。幼馴染みであった主人公の淳平と、ゼロから連れてこられた謎の場所で出会う。清楚で奥ゆかしい性格の持ち主。臆病、天然どじっ子キャラな一面も。目の離せない妹的存在。

淳平

■コードネーム / サンタ
バングルナンバー / 3◆24歳

自称デイトレーダーであり、マイペースだが狡猾な一面も。協調性があまりなく、単独行動を好む面も持ち合わせている。

■コードネーム / 四葉
バングルナンバー / 4◆19歳

19歳の高校4年生(留年)。小悪魔的なずるさを持っているが、共に閉じこめられている兄を心底頼りにしており、離ればなれになると錯乱状態に陥ることもある。

サンタ

四葉

■「ノーナリーゲーム」とは?
物語冒頭、姿なき犯人によって示される、生死をかけたゲーム。9人の登場人物の手首に嵌められた鋼鉄製のバングルに示された数字を使い、ルールに従って扉を開いていく。ルールに違反すると、バングルの起爆装置が作動し、爆死する……。

淳平たち9人の手首に嵌められた鋼鉄製の「バングル」

数字が書かれた扉「ナンバリングドア」。既定条件をクリアしなければ通ることができない


ゲームシステムの概要 - ノベルパートと脱出パート

本作は、"脱出パート"と"ノベルパート"を交互に繰り返しながらゲームを進行していく。

■脱出パート
"脱出パート"では、「脱出ゲーム(思考型パズルゲーム)」を行う。ナンバリングドアの先には必ず密室となった脱出パートがある。ここで、密室に散りばめられた数々の謎を解いていくことになる。鍵穴があればどこかに鍵があるはず。鍵を手に入れるためには鍵が隠されている場所を探さねばならない。鍵が隠されている場所は、さらに何らかのトリックで閉ざされていることもある。

"脱出パート"をクリアするためには、あらゆる箇所を調べ、検証し、アイテムを収集して仕掛けを解くなど、脱出のためには幾多の手順を踏む必要がある。

気になる部分にタッチすることで、新たな謎が生まれる。その謎を解明するために、アイテムを探したり、さらに別の謎を解き、連鎖していく謎を解明する必要がある

アイテムを見つけると、共にナンバリングドアをくぐり抜けてきた仲間が、脱出のヒントを与えてくれる

■ノベルパート
"ノベルパート"は「サウンドノベル」によって展開される。プレイヤーはシナリオを読み進め、選択肢を選ぶことにより物語に介入していく。誰が生き残るのか、誰を犠牲にしなければならないのかという、生死を懸けた極限状態のシチュエーションにより、切迫感あふれる選択を繰り返すことになる。

ノベルパートは「サウンドノベル」形式で展開

ナンバリングドアを、誰と共にくぐり抜けるのか……。選択肢は、物語を進める中、さまざまな形で登場する

脱出パートのシステムを紹介

本作では、ナンバリングドアをくぐり抜けた後の密室をあらゆる手段を使って突破することで、閉じこめられた船からの脱出に近づいていくことになる。本作の密室には多数のバリエーションがあり、すべての部屋は、複雑な謎を連鎖させることで密室が作り出されている。

脱出のためには、先にも述べたとおり、さまざまな場所を調べ、謎解決のためのヒントやアイテムを集める必要がある。ひとつの謎を解くためには、別のものの鍵を開けてからでなくてはならなかったり、入手したアイテムを使うために別のアイテムが必要になるなど、入手するヒントやアイテムを巧みに駆使し、密室からの脱出を図ることになる。

ここでは、複雑な密室の謎を解明するために役立つ、各種システムを紹介しよう。

■カメラ表示とマップ機能
○カメラ表示
ひとつの密室は、複数の部屋から成り立っている場合もある。自らがどの位置にいて、どの部分を調べているのかを把握することにより、まだ調べていない部分が明らかになり、効率的にヒントを探すことができる。

カメラを使って室内を把握

○船内マップ
ゲームを進めていくと、船内マップを入手できる。マップ入手の後は、閉じこめられた船全体の状況を確かめながらゲームを進めることができる。

船内マップで全体の状況を把握

■アイテムについて
○気になるところをタッチしてアイテムを入手
気になる部分にタッチすると、その場所を調べることができる。その場所にアイテムが存在した場合は、そのアイテムを入手可能。入手したアイテムは、アイテム画面で管理し、必要に応じて使用することができる。

気になるところをタッチしていく

アイテムをゲット!

○「調べる」ボタンで解決のためのヒントも!
アイテム画面で「調べる」ボタンをクリックすると、仲間がヒントをくれたり、主人公の淳平自らが思考し、ヒントを考え出したりする。浮かび上がったヒントを元に、再度密室内を探索し、新たなアイテムや手がかりを探すことになる。

「調べる」ボタンを押すと……

○アイテムを組み合わせて謎を解く鍵にする
アイテムは組み合わせることで新たなアイテムが生じることもある。組み合わせることで生まれるアイテムは、密室脱出に欠かせないアイテムとなりうるので、可能性のあるアイテムを入手したら、必ず「組み合わせ」を試してみよう。ここではフォトフレームとドライバーを組み合わせることでドライバーでフォトフレームのネジを開くことになる。中の写真の裏には、暗号が記載されており、これがこの部屋にある別の謎のヒントとなっている。

アイテムを組み合わせることで新たなアイテムが!

■思考パズルに挑戦
犯人である「0(ゼロ)」は、密室を脱出するための扉を開くには、必ず思考パズルを解く必要があるように船内の仕掛けを作り上げている。ここで挑戦する思考パズルは、密室内で入手したヒントを余すところ無く活用することで回答が導き出せるようになっている。室内で入手したアイテムや情報、仲間から聞いたメッセージなど、すべての情報をヒントとして、脱出のための命題にチャレンジすることになる。

脱出するためには「思考パズル」を解く必要がある

脱出前の思考ゲームには、さまざまなバリエーションがある。数字を組み合わせ答えを導き出すもの、正しい図柄をパズルのように作成するもの……。しかし、すべてのゲームは、どんなに複雑に見えても、密室内で入手できるヒントをもとにすれば必ず解けるようにデザインされている。極限状態からの脱出のため、あらゆる手段でヒントを探し、「0(ゼロ)」からの挑戦に対峙しよう。


密室の設定画を紹介

本作で用意されている密室は、複数の部屋が入り組んでいたり、密室の中に存在する部屋と部屋がトリックにより閉ざされていて、そのトリックを解かなければ密室そのものからの脱出も不可能だったりと、連鎖した謎を解いていくことで脱出が可能な作りになっているものがほとんど。ここでは、本作に登場する密室設定画を紹介するので、どこにどのような謎が隠されているかをちょっと想像してみよう。

厨房

2等船室

ゲームタイトル 極限脱出 9時間9人9の扉
対応機種 ニンテンドーDS
ジャンル 脱出×サスペンス
発売予定日 2009年12月10日
価格 5,040円
CEROレーティング 審査予定
(C)2009 CHUNSOFT