Web Application Development - SitePen

Dojo Toolkitの開発者であるDylan Schiemann氏がSitePenにおいてiTunes Store now based on WebKitのタイトルのもと、iTunes 9がレンダリングエンジンにWebKitを採用したこと、それを受けての考察を掲載している。多くの開発者にとってデスクトップアプリケーションのレンダリングエンジンが変更されたことはそれほど気に留めるものではないかもしれないが、Dylan Schiemann氏の指摘はWebアプリケーションフレームワークの開発者ならではのものがあり興味深い。

iTunes Store now based on WebKitによれば、AppleはiTunes 9からiTunes Store部分のレンダリングエンジンにWebKitを採用。WebKitはSafariのレンダリングエンジンであり、オープンソースソフトウェアとして公開されGooglke Chromeのみならず多くのオープンソースソフトウェアに採用されている。

極論ともいえそうだが、SongbirdのようにOSSで構築されたメディアプレーヤも存在し、iTunes 10が完全にOSSで構築されても驚くことはないとしたうえで、こうした取り組みは最終的にiTunesがMobile Meで動作し、音楽データはAppleのクラウドに保持されるという動きに向けたものとしてもありうるだろう、と意見を述べている。氏はTime MachineやMobile Meなど最近の取り組みをみると、Appleはユーザがデータや作業を失わないようにする取り組みを進めており、今回のiTunesにおけるWebKit採用はそうした目的へ向けて次のステップを踏み出したように思えると説明している。