「サッカー検定」会場

9月5日、サッカー界初の本格的公開検定試験「第1回サッカー検定」が行われた。「サッカー検定」はサッカーを愛する人なら誰でも受検できる公開検定で、今回が初めての開催だ。

第1回サッカー検定の申し込み総数は2,560人。年齢的なボリュームゾーンは20代後半~30代前半だが、最年少の受検者はなんと7歳(2001年生まれ)! 最年長は66歳(1943年生まれ)と、かなり広範な世代からも申し込みがあったようだ。検定会場は、東京・大阪・名古屋の3カ所が用意されたが、東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県からの申し込みが全体の7割を占め、関東圏でのサッカー人気の高さをうかがわせた。

検定の級に関しては、5級が入門者向けで、4級が初級者向け。5級は基本的な用語、ルール、歴史を中心にサッカーの基礎レベルな知識が試される内容で、4級は同じく基本的な用語、ルール、歴史に加え、記録、戦術の範囲で知識が問われる内容となっている。応募者が多かったのは圧倒的に4級で、4級のみの受検者が全体の45%、4級と5級の併願が36%。合わせて81%の受検者が4級の検定を受けていた。

実際の問題では、一体どんな問題が出たのか。当日出題された4級と5級の問題の中から、それぞれ3問ずつ、紹介してみよう。まずは5級の問題だ。

【問】日本サッカー協会のシンボルとなっている伝説上の生き物の名称はどれか。

(1)麒麟 (2)八咫烏 (3)鳳凰 (4)龍

【問】競技者は、競技規則に書かれた7項目の反則を犯した場合に、退場を命じられる。7項目の反則に含まれないのはどれか。

(1)著しく不正なファウルプレー (2)乱暴な行為 (3)反スポーツ的行為 (4)相手競技者またはその他の者につばを吐くこと

【問】2007~2008年シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ優勝チームはどれか。

(1) ACミラン (2)バルセロナ (3)リバプール (4)マンチェスター・ユナイテッド


問題の答え (2) (3) (4)

続いて4級の問題。

【問】日本サッカー協会(JFA)が認定する日本代表の試合での出場数が最も多い選手はだれか。(2009年7月現在)

(1)川口能活 (2)三浦知良 (3)中澤佑二 (4)井原正巳

【問】1982年、ワールドカップ・スペイン大会よりFIFAはスポンサー制度を改めた。その改革の内容として適切なものはどれか。

(1)出稿企業を1業種1企業に限定し、広告料を値上げした
(2)スポンサー企業の商品にワールドカップのロゴマークのり付けを許可した
(3)開催資金を企業から募る委員会方式を採用した
(4)広告費を値下げした

【問】マンチェスター・ユナイテッドで活躍したジョージ・ベストのニックネームとして正しいものはどれか。

(1)5人目のビートルズ (2)もう1人の首相(3)もう1人の監督 (4)サッカーの神様


問題の答え (4) (1) (1)

どうだろうか。筆者は5級のみの受検で、自己採点は90点前後。普段からサッカーをよく見ていて、ニュースや試合結果を追いかけているような人なら5級は問題なく受かるだろう。だが、4級は簡単には解けない問題も顔を出しているのが特徴といえるだろう。