東京都現代美術館(以下、MOT)では、10月31日より開催される企画展「ラグジュアリー:ファッションの欲望」の特別展示として、東京文化発信プロジェクト「妹島和世による空間デザイン/コム・デ・ギャルソン」を公開する。特別展示の観覧は無料。

この企画展は京都服飾文化研究財団(KCI)との共催によるもので、今年4月から5月にかけては京都国立近代美術館にて展示が行われた。17世紀ヨーロッパの贅を尽くしたドレスから、個人的・精神的な喜びを充足させるものまで、時代とともに変化する"ラグジュアリー"の考え方を通して、社会の動きや個人の価値観を敏感に捉えたファッションを、美術館という文脈の中で考えるという企画だ。MOTでは現代美術館的な視点として今回の特別展示を企画。透明な素材がカーブを描き出す空間デザインに、KCI収蔵品から選ばれた川久保玲デザイン(コム・デ・ギャルソン)の作品約30点が展示される。

展示期間は2009年10月31日~2010年1月17日まで。会場はMOT企画展示室地下2階アトリウムとなっている。

参考画像:オカムラデザインスペースR
透明なかたち
Photograph:Kenshu Shintsubo