Microsoft Internet Explorer 6 was released in late 2001.

IEがシェアを落とし、それ以外のブラウザがシェアを伸ばす傾向が続いている。新しいバージョンがリリースされると、古いバージョンのシェアが減り、新しいバージョンのシェアが増えるというのもかわらない。しかしIEだけは事情が違う。IE7がリリースされ、さらにはIE8がリリースされているにもかかわらず、Net Applicationsの報告によれば2009年7月のブラウザシェアがもっとも高かったのは27.21%を占めたIE6だった。IE7 23.09%、Firefox 3.0 16.21%、IE8 12.46%がそれに続いている。

IE6とIE7のシェアは2008年末ごろに逆転した。このままIE7がシェアを伸ばし、IE6のシェアが減少するとみられたが、2009年6月にはふたたびIE6の方が高いシェアを得るようになった。IE7もIE6もシェアを落とし続けている。しかしIE7の方がシェア下落が早い。IE7ユーザがIE8への移行していることや、ネットブックの販売でXPの利用者が増えていることも理由にあげられる。

IE6は2001年の後半にリリースされたブラウザで、もう8年以上に渡って使われ続けているロングセラープロダクトだ。しかし標準規約との互換性を高めたIE8と異なり、WebサイトやWebアプリケーションのIE6への対応には大変な労力が必要になる。IE6のサポートは切りたいというのが、サイトやアプリケーションを開発する側の本音だ。費やす労力がほかのブラウザよりも高く、コストに見合うものか疑問が残る。しかし、依然として高いシェアを保持しているため、むげに無視するわけにもいかない。

IE6 No Moreで提供されているコードとその表示例 - IE6ユーザが見ることになる

IE6のサポートを打ちきった有名サイトも増えている。最近ではYouTubeがIE6サポートの段階的廃止を打ち出している。こうした流れのひとつにIE6 No Moreがある。IE6ユーザがサイトを訪れた場合、最新のブラウザにアップデートするようにメッセージを表示して、IE6からより新しいブラウザへの移行を進めようという取り組みだ。参加するには、掲載されているコードをページに貼り付けて、その旨を連絡すればいい。IE6 No Moreのトップページにロゴが掲載されるようになる。現在のところ日本語、英語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語、スウェーデン語の表記がサポートされている。