東芝は6日、デジタルハイビジョンレコーダー「VARDIA」シリーズの新モデル「RD-X9」「RD-S1004K」「RD-S304K」を発表した。発売日は、9月上旬を予定している。価格はオープンで、市場価格は、RD-X9が12万円前後、RD-S1004Kが9万円前後、RD-S304Kが7万円前後と予想される。

USB HDDの接続で、容量を増やすことが可能なハイビジョンレコーダー「RD-S1004K」

新モデル3機種は、従来のVARDIAシリーズと同様に、DVD-R/RW/RAM対応のドライブとHDDを組み合わせたハイビジョンレコーダー。RD-X9は2TB、RD-S1004Kは1TB、RD-S304Kは320GBのHDDを内蔵する。また、MPEG-4 AVC/H.264型式で、最大7倍までの映像圧縮を行うことが可能な「TSE」モードを搭載。TSEモードを利用した場合、片面1層のDVDメディアに最大2時間48分のハイビジョン映像を記録することができる。HDVRフォーマットされたDVDメディアにも、録画したハイビジョン映像のダビングが可能だ(TS/TSE)。また、スカパー! HDチューナーからのハイビジョン録画にも対応する。3機種とも高精細技術「XDE」を搭載するWチューナータイプだが、中でもRD-X9は高音質回路にも対応した高画質モデル。他の2モデルはスタンダードなモデルとなっている。

新モデルの大きな特徴となっているのが、増設HDDへの対応。最大2TBまでのUSB接続タイプの外付けHDDが接続可能だ。接続したUSB HDDには、内蔵HDDからのダビングだけでなく、直接録画を行うことも可能となっている。USB HDDは、同時に使用できるのは1台のみだが、繋ぎ替えることで、最大8台まで使用可能だ。外付けUSB HDDへの対応は、同社の薄型テレビ「REGZA」などで既に行われているが、ハイビジョンレコーダーとしては、業界初。

また「ネットdeダビング」のハイビジョン対応も大きなポイント。同機能は、録画した番組を、同じネットワーク上にある別のVARDIA RDに、ネットワーク経由でダビングするというもの。ただし、従来のネットdeダビングは、VRモードで録画されたコピー制限のないタイトルのみに有効な機能だった。つまり、アナログ放送や外部入力端子から録画したタイトルにのみ有効で、デジタル放送を録画したタイトルでは使用できなかった。新モデルに搭載されるネットdeダビングでは、この点が改善され、ハイビジョン映像のダビングも可能となっている。ただし、ダビング可能なタイトルは、TS録画されたものか、「スカパー!HD」の番組をTSE録画した未編集のタイトルのみに限られる。また、ダビング先として指定できるのは、今回発表された3機種と、昨年11月に発売されたRD-X8/S503/S303となっている。

2TBのHDDを内蔵する、高画質/高音質モデル「RD-X9」

VHSデッキを搭載するシングルチューナーモデル「D-W250K」

なお、DVDドライブに加え、VHSデッキも搭載したハイビジョンレコーダー「D-W250K」も同時に発表。内蔵するHDDは250GB。搭載するチューナーは1基で、他のVARDIAシリーズのような、TSE録画、ネットワーク機能、編集機能などは搭載されない。発売は9月中旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は6万円前後と予想される。