宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属し、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)として3月15日(米国時間)に米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「ディスカバリー」で宇宙に上がり、国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在を続けていた宇宙飛行士の若田光一氏が7月31日10時48分(米国東部時間:日本時間7月31日23時48分)に、米フロリダ州NASAケネディ宇宙センター(KSC)にスペースシャトル「エンデバー」に搭乗し帰還した。

KSCに着陸する若田宇宙飛行士を乗せた「エンデバー」

同宇宙飛行士の宇宙滞在は137日と15時間5分となり、ISS第18次/第19次/第20次長期滞在クルーのフライトエンジニアとしてISSに滞在、その間、「宇宙放射線計測」や「骨量減少・尿路結石予防対策実験」「軌道上遠隔医療の技術検証」「生物の形態形成における重力影響」などの実験を実施したほか、日本の実験棟「きぼう」の「船外パレット」取り付けなどを実施した。

なお、若田宇宙飛行士は、着陸からおよそ1時間半後、「ただいま帰りました。地上の草の香りに優しく迎えられた感じがします」と帰還の喜びをコメントしている。