ネットジャパンは7月30日、法人向けのデータ完全消去ツールの新バージョン「NetJapan Disk Wiper 8.5(ネットジャパンディスクワイパー8.5)」を発売した。

Disk Wiperシリーズは、PCのリサイクルや廃棄などにあたり、HDDのパーティション単位やドライブ単位でデータを完全に消去するツール。ブートストラップコードや他のシステムサービス構造を含むディスク上の全ての情報を完全に消去でき、ウィザード形式での操作が可能。米国防総省準拠DoD5220.22-M方式や米海軍準拠NAVSO P-5239-26方式RLLなど、10種類の抹消方式を備える。

メモリ容量の少ないPCでも実行可能なLinux/DOSベースの起動ディスク(FD/CD/DVD)を作成でき、この場合もGUIベースのウィザードで操作できる。製品CDにはあらかじめ第1HDDを抹消するスクリプトを組み込んでおり、オプション選択を省略して抹消することも可能。

またファイル転送機能により、起動できなくなったPCから抹消前に必要なデータを他の場所に移動できる。

Disk Wiper 8.5のメイン画面

抹消ウィザードの開始画面

この他、HDDのセクタ表示、抹消結果のレポート作成、空き領域のクリア、ハードウェアRAIDへの対応といった機能を持つ。

抹消ウィザードの途中経過

新規パーティションの作成画面

新製品ではWindows PE 2.0起動環境を追加。内蔵HDDから起動したり製品をインストールしなくても、製品CDからPCを起動して消去作業を実施できる。

Windows PE 2.0による起動メニュー

HDDのセクタ表示

また、Windows VistaおよびWindows Server 2008への対応、SATA/SAS/USBフラッシュメモリのサポート、抹消スケジュール機能の追加に加え、対応可能なHDD容量を2TBまでに拡張した。

10-49ライセンスにおけるライセンス単価(税別)は、使用の都度1ライセンスを消費する「VARライセンス」で860円、購入ライセンス数の範囲の台数で何度でも使用できる「ワークステーションライセンス」で6,710円となっている。