NTTデータ経営研究所は7月30日、最新の脳科学技術を国内外の脳科学関連企業・研究者・研究機関から導入することで顧客の企業活動を支援する「ニューロコンサルティング」サービスを、8月3日より提供すると発表した。

同研究所は同サービスの開始に伴い、脳科学技術の産業応用について国内で実績を持つATR-Promotions、脳機能研究所の2社と業務提携を行った。

現在、脳科学は産業への応用が幅広い用途で進められているが、民間企業が導入するにはいくつかの課題がある。その課題としては、「脳科学は学問分野の知を結集した融合科学領域であることから全体像の理解は容易ではないこと」、「脳科学技術を企業で利用する際は、機器利用上の安全性の保障・高度な個人情報である計測データの管理等倫理面の配慮が必要不可欠であること」などがある。同研究所は、こうした課題を解決しながら企業が脳科学の導入することをサポートしていく。

ニューロコンサルティングとは、同研究所が独自に開発した、脳科学技術を用いて商品開発・マーケティングなどの企業活動の一助とするコンサルティング手法のこと。今回発表された同手法に基づくサービスは、以下の手順に従って提供される。

  • 顧客の課題やニーズを聞き仮説を構築
  • 同研究所のナレッジを基に調査を実施して仮説を検証
  • 脳科学の応用可能性を踏まえた事業戦略を提案
  • 最先端の脳科学技術を保有する専門企業や研究機関・専門家を幅広い領域から選定
  • これらの機関と協働で顧客の企業活動を支援

ニューロコンサルティングのビジネスモデル