日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)とアイ・ビー・エム ビジネスコンサルティング サービスは7月29日、SAPジャパンのサポート契約「SAP Enterprise Support」の利用に必要な「SAP Solution Manager」を構築するサービスとして、約1週間で導入・設定を実現し、ビジネスプロセスの文書化を支援する機能を提供する「IBM活用支援サービスfor SAP Solution Manager」の提供を開始した。

SAP Enterprise Supportを利用する際、SAPシステムの運用管理を行うための基盤ソフトウェア「SAP Solution Manager」の構築が必須である。しかし、同製品は設定が煩雑で難しいため、設定・導入を短期間かつ低コストで行ってほしいというニーズが高まっているという。

IBM活用支援サービスfor SAP Solution Managerは2つのサービスから構成される。その1つの「Solution Manager Installサービス」の最大の特徴は、約4日から1週間でSAP Solution Managerの導入や設定を行えること。顧客の要望に合わせて2種類のメニューが用意されており、サービスデスク設定の不要な場合で最短4日間、サービスデスク設定を実施しても約1週間で設定できる。一般的な導入・設定サービスでは1ヵ月程度かかるところ、IBMがこれまで蓄積してきたノウハウや経験を集約させることで、短期の導入・設定が実現された。

もう1つのサービスの「Solution Workbench」は、同社のツール群「IBM Next Generation Tools」の機能で、ビジネスプロセスの階層化を約2週間で実現する。ビジネスプロセスの抽出に加えて、イメージをダウンロードして比較する機能などを提供するため、複数のSAPクライアントを1つに統合する時に、イメージや独自の追加プログラムとの差異を手早く確認して、短期間で行うことを可能にする。

ここのところ、SAP Solution Managerの導入サービスの発表が相次いでおり、3月には日本ヒューレット・パッカードが、6月にはアビームコンサルティングがサービス提供の発表を行っている。

SAP Solution Managerの画面