日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は7月24日、最適化技術を応用したプランニング/スケジューリング・アプリケーションのカスタム構築を簡易化し、企業の意思決定を支援する製品「IBM ILOG Optimization Decision Manager Enterprise 3.3」の出荷を開始したと発表した。使用料金は、1ユーザー当たり1,430万円(税抜)から。

同製品は、IBMが今年1月に買収を完了したアイログの「ILOG Optimization Decision Management System」に新機能を追加したもの。大規模企業向けのプランニング/スケジューリング・アプリケーション構築におけるコーディングが不要になり、開発者がより迅速かつ容易に構築できるようになった。

今回追加された機能は、シナリオを格納し、そのシナリオを複数のユーザーが共有することで、エンドユーザーが効率的に開発に協力することが可能になるコラボレーション機能を持つ「ODM Repository」、企業の標準のIT環境・要求に沿った、堅牢で拡張可能なアプリケーション実行環境で、各種機能の一元管理を容易にする「ODM Optimization Server」だ。

同製品は、拡張性の高いサーバベースの最適化問題解決のため「IBM WebSpher Application Server」に、大容量のシナリオ(データ、ルール、目標など)を格納・共有するため「IBM DB2」に対応している。