2000年の地球横断プロジェクト「POLE TO POLE」に参加、2004年には熱気球太平洋横断に挑戦するなど、旅とフィールドワークで出会った世界を写真に収めている冒険家・石川直樹氏は、ニュージーランドの原生林を収めた『THE VOID』を出展した。なお、会期中には石川直樹氏をはじめ、参加アーティストの貴重な講演も行なわれる。この他、写真やインスタレーションなどさまざまな作品が展示されている。

高谷史郎『Camera Lucida / Snow Crystal』(2005年)アーティストグループ、ダムタイプの創設メンバーで、坂本龍一との共同制作でも知られる高谷史郎は、「Camera Lucida」シリーズの一環として、雪の結晶の乾板写真や人工雪の結晶の顕微鏡写真などを素材に制作した映像インスタレーションを出品

リチャード・ミズラック『動物の死体』シリーズ(1987年)
人間が関与した砂漠の景観を収めた写真集「デザート・カントス」や、動物の死体遺棄場を撮影した「墓穴」シリーズなど、異様な光景を静かな視点で写真にとらえる米国の写真家・リチャード・ミズラックの作品

ニルス・ウド『水の家』(1982年)※館林美術館所蔵
自然の素材を使ったインスタレーションを写真作品にしているドイツのアーティスト、ニルス・ウドは、干潟に設置された造形物が潮の干満とともに変化する様を捉えた「水の家」を出品

ヨーゼフ・ボイス『芸術=資本』(1979年)(左)ほか
ボイスは1982年のドクメンタ7において7000本の樫の木を植えるアクションで、人間の創造性のための変革という視点からエコロジーを問題とした

バックミンスター・フラー『テンセグリティ球』(右上) / 『2mドーム』(左)
宇宙船地球号、シナジェティックスといった言葉を広めた思想家、建築家のバックミンスター・フラーが発見したテンセグリティ(張力複合体)の原理を表した『テンセグリティ球』、THE NORTH FACE(株式会社ゴールドウィン)が制作した『2mドーム(ジオデシック・ドーム)』

会場エントランスでは、群馬大学発の起業ベンチャー株式会社リアライズが制作した、マグネシウムを車台に使用し軽量化を図った超小型電機自動車「Mag-E1(マギーワン)」などのエコカーが展示されている