米Appleは7月21日 (現地時間)、2009年度第3四半期 (4-6月)決算を発表した。iPhone 3GSとMacBookファミリーの好調な売れ行きが追い風となり、4-6月期としては過去最高の業績を記録した。

第3四半期の売上高は83億4000万ドル (前年同期比12%増)。純利益は12億3000万ドル(希薄化後の1株あたり1.35ドル)で、前年同期の10億7000万ドル(同1.19ドル)から15%のアップだった。

Macの出荷台数は260万3000台で、前年同期比4%増、前期比17%増。4-6月期の記録を塗り替え、過去最高に迫る台数だ。分野別では、6月上旬にMacBook Proファミリーが刷新された「ポータブル」(MacBook、MacBook Air、MacBook Pro)が前年同期比13%増の175万4000台と好調だった。一方「デスクトップ」(iMac、Mac mini、Mac Pro、Xserve)は、前年同期比10%減の84万9000台。「ソフトウエア、サービスおよびその他」は、売上高5億2800万ドルで前年同期比5%増だった。

iPodの出荷台数は1021万5000台で、前年同期比7%減、前期比7%減だった。iPod、iPod nano、iPod shuffleのような音楽再生機能を中心としたポータブルデバイスの市場規模が少しずつ縮小しており、Appleもこれらの在庫を減少させている。その影響があらわれた形だ。メディアプレイヤー市場は、多機能でモバイルアプリをサポートするiPod touchやiPhoneに引き継がれていく。iPod touchは好調で、CFOのPeter Oppenheimer氏によると前年同期から130%を超える伸びだった。

iPhone 3GSが投入されたiPhoneの出荷台数は520万8000台で、前年同期比626%増。iTunes StoreやiPod向けサービスなどが含まれる「音楽関連製品/サービス」は前年同期比17%増の売上高9億5800万ドルだった。iPhone OS 3.0の登場によって、iPhone/ iPod touchからiTunes Storeのコンテンツへのアクセスが活発になり、同ストアの音楽やビデオの販売も伸びているという。今月14日にApp StoreでのiPhone/ iPod touchアプリの15億ダウンロード突破が発表されたが、音楽も先週に80億ダウンロードを超えたそうだ。

第4四半期(7-9月)についてOppenheimer氏は、売上高87億-89億ドル、希薄後1株あたり1.18ドルから1.23ドルの利益という予測を示した。