日本ヒューレット・パッカードは7月21日、認証・検疫製品の最新バージョン「HP Quarantine System version 3.1」を発表した。同製品では、クライアントPCの認証と検疫を行う従来の機能に、情報漏洩防止機能が追加されている。

同製品は、ネットワークに接続されるクライアントPCの認証と検疫を行う製品。クライアントPCがネットワークに接続される際、事前に設定しておいたセキュリティ・ポリシーと照らし合わせ、自動的に認証・隔離・検査・治療を行う。

今回発表された最新バージョンでは、情報漏洩を防止する機能が追加された。具体的には、USBメモリ、USBドライブ、SDカード、CD/DVD-R、フロッピー、IEEE 1394機器などの外部記憶装置制御の利用の可否を端末ごとに指定できる。これにより、外部記憶装置を用いた機密情報の持ち出しを防止する。

また、システムレベルで実行を禁止するアプリケーションを定義できる。実行禁止として定義されたアプリケーションは、実行ファイル名と実行ファイルのハッシュ値に基づいて検知され、実行自体をブロックする。これにより、情報流出事故の温床となっているファイル共有ソフトウェアの利用を防止することが可能になる。

そのほか、Windows XP/Vistaの暗号化機能(EFS)と連携して、ポリシーで定義したフォルダやファイルが暗号化されているかどうかを検査する。検査にパスしなかったPCはネットワークから切り離して隔離することも可能。

同製品の価格は212万1,525円(税込)、出荷は8月3日から。