米GoogleがPC用Webブラウザから利用する「Google Maps」にMy Location機能を追加した。ワンクリックでデバイスの位置をマップ上に表示できる機能で、これまでモバイル版Google Maps、またはInternet Explorer用Google Toolbarのみで利用可能だった。

モバイル版のMy Locationは、GPS、携帯基地局ID、Wi-Fiアクセスポイントなどの情報からデバイスの位置を特定する。パソコンの場合は、多くのケースでWi-Fiアクセスポイントの情報を利用することになる。ロケーションはW3C Geolocation APIを通じて取得されており、現時点でMy Locationを利用できるのは同APIをサポートするFirefox 3.5以上とChrome 2.0以上(Gearsを使用)だ。他のWebブラウザでは最新版のGearsの導入が必要になる。

デバイスの位置を地図に表示するには、ナビゲーションパッドとストリートビュー・ボタンの間に置かれたMy Locationボタンをクリックする。まず位置情報取得許可の確認が行われ、うまく位置が特定されれば、地図上に青色の丸で示される。同機能を利用すると、地名や住所を入力せずに素早く周囲の店などを検索できる。特に外出先でノートPCを利用している時に便利な機能である。

My Location機能を使えば、マップ上をワンクリックで現在地に移動可能

Google Mapsユーザーの間ではMy Location以外にも、最大5つのローカル検索結果を同じ地図にオーバーレイ表示する機能の追加が話題になっている。

たとえば昼食の場所を探すために「hamburger (ハンバーガーショップ)」、「pizza (ピザ屋)」、「hot dog (ホットドック屋)」などを検索したとする。それらの検索結果が自動的に一時保存され、左側のコラムから表示を選択できるようになる。ピザ屋とハンバーガーショップの2つにチェックを入れると、同じ地図上に2つの検索結果が色分けして表示される。

「hamburger」と「pizza」のローカル検索結果を同じマップ上に色分けして表示

旅行先で周囲のレストランやショッピングの場所を調べるなど、同じ地域を様々な角度から検索する際に、この機能を利用すれば効率的に作業を進められる。