STMicroelectronicsの日本法人であるSTマイクロエレクトロニクスは、同社の不揮発性メモリ技術を採用した512Kビット シリアルEEPROM製品2品種「M95512」「M24512」を発表した。2製品ともにすでに量産を開始しており、単価は大量購入時で約0.80ドルとなっている。

512KビットのシリアルEEPROM製品「M95512」と「M24512」のパッケージ外観

2製品ともに、内蔵のバイトモード消去機能によりパラメータの更新が容易に行えるほか、128バイト単位のページ書込みと5μsの書込み時間により、製造ライン上における組立済み基板の高速プログラミングが可能だ。

また、読込電流は2mA、スタンバイ電流は5μA未満のため、携帯機器や業務用ポータブル機器など消費電力が重要な機器の低消費電力化が可能となる。動作電圧範囲は1.8V~5.5Vと幅広く、さまざまなアプリや製品間のデバイス共通化が可能となる。

M95512は20MHz SPIインタフェースを搭載しており、一方のM24512は400kHz Fm(Fast-mode)または1MHz Fm+(Fast-mode Plus)対応のI2Cインタフェースを搭載している。

なお、2製品ともに8ピン MLPパッケージを採用しているが、SO-8およびTSSOP-8パッケージへの実装も可能であり、これにより同社のEEPROMファミリのラインナップはMLPで2~128kビットおよび512kビット品となった。また2009年第4四半期には256kビット品の供給を開始する予定としている。