英CSRは、Bluetooth対応の車載インフォテインメントや、カーラジオ・プラットフォームなどのポータブル・ナビゲーション・デバイス(PND)およびアフターマーケット向け車載デバイスに搭載可能なソリューション「RoadTunes ROM」を発表した。

ローエンド車載機器向けBluetoothソリューション「RoadTunes ROM」

同ソリューションは、前世代のフラッシュベースソリューション「RoadTunes」をベースとして引継ぎ、高い開発コストがかかっていたアフターマーケット向け車載デバイスやエントリレベルのPNDにBluetoothを搭載することを可能にするもの。

チップセットは同社の「BlueCore5-Multimedia」をベースに、RISCプロセッサとDSPを内蔵、外部コンポーネントを最小限に抑制したQFNパッケージを採用しており、Bluetoothのほか、エコーノイズキャンセラ、ステレオCODECなどの機能を搭載している。Bluetoothプロファイル機能セットは、ハンズフリー機能、オーディオストリーミング、電話帳とのコネクティビティなどさまざまな機能を実現することが可能だ。

また、同プロファイルならびにその他の機能は、必要に応じて有効化/無効化することがホストソフトウェアにより可能となっているほか、ホストソフトウェアは、必要条件に合わせて拡張可能で、16ビットデバイスからARMプラットフォームまで、多種多様なホストCPUデバイスに統合することが可能である。

なお、同ソリューションを用いることで、ワイヤレス・コネクティビティ統合の簡素化ができるため、開発期間の短縮が可能。同ソリューションとデバイスとの統合は、Bluetoothに関する専門知識がない場合でも平均6週間以内で完了することができるという。