CPUに関しては、クロック数が若干上がった程度で、それほど大きな変更があるわけではないが、グラフィックスの向上により全体のパフォーマンスはそれなりに上がっている。Adobe Creative Suite 4などのように、GPUハードウェアアクセラレーションに対応したアプリケーションでは、その差がハッキリと実感できるはずだ。グラフィックスに関しては、アップルの直販サイト「Apple Store」でより高速な「NVIDIA GeForce GT 130」や「ATI Radeon HD 4850」に変更することもできる。3Dゲームやグラフィックアプリケーションを多用するユーザーは、こうしたBTOをうまく活用するといいだろう。

iTunes 8の「詳細」メニューから「iPod/iPhoneバージョンを作成」または「Apple TVバージョンを作成」を選ぶと、それぞれのデバイスで再生できるムービーを作成できる。今回は、この機能を使ってベンチマークを行っている

なお、今回はCPU性能を見るため、iTunes 8を使ってムービーをiPod/iPhoneバージョン、Apple TVバージョンに変換するのにかかった時間を計測してみた。比較対象は、クアッドコアXeonを2基搭載した「Mac Pro 8コア」および2GHzのCore 2 Duoを搭載したポリカーボネート筐体の「MacBook White」。使用したムービーは、アップルのWebサイトにあるQuickTime HD Galleryの素材で、解像度が1080p、映像フォーマットがH.264、音声フォーマットがAAC、再生時間が3分22秒のもの。データサイズは233.5MBだ。

ベンチマークの結果は、下の表のように、Mac Proがもっとも速かった。しかし、本製品もかなり健闘しているのが分かると思う。CPUコア数が異なるMac Proとは単純比較できないものの、日常使用の際の目安にはなるはずだ。

■iTunes 8 H.264エンコード
機種 iPod/iPhoneバージョンへの変換時間 Apple TVバージョンへの変換時間
iMac 24インチ 4:28 6:08
Mac Pro 8コア 3:37 3:50
※1080p/H.264/AAC、再生時間3:22の映像を使用
※iPod/iPhoneバージョンの解像度は640×357、Apple TVバージョンは960×536で、いずれもビデオコーデックはH.264となっている