東芝は2日、ハイビジョンレコーダー「VARDIA」シリーズの新モデル「RD-E1004K」「RD-E304K」を発表した。発売は8月上旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は、RD-E1004Kが6万5,000円前後、RD-E304Kが5万円前後と予想される。

エントリー向けレコーダーも1TBの時代に

RD-E1004Kは1TBのHDDを、RD-E304Kは320GBのHDDを内蔵する。光学ドライブはDVD。RD-E1004Kでは1TBという大容量HDDを搭載しているが、両モデルとも、今年2月に発売された「RD-E303」の後継モデル。あくまでもエントリークラスと位置づけられている製品。とくにVHSからの乗り換えユーザーをターゲットとしたモデルで、簡単な操作を特徴としている。

キーになってなっているのは簡単予約機能の採用。予約したい番組の放送日(曜日)、チャンネル、放送開始時間を指定すると、EPGからの情報が呼び出され、そこで決定ボタンを押すと予約が完了するというものだ。VHS時代の予約方法に近いため、デジタルレコーダーになれていないというユーザーには、便利だろう。もちろん、一般的なデジタルレコーダーのように、番組表を呼び出して、そこから録画予約を行うこともできる。

また、「新シンプルリモコン2」も付属。番組の録画(録画予約も含む)、再生、DVDタイトルの再生といった、基本的な操作にしぼられており、キーの数は30個。なお、「おまかせプレイ」ボタン(オートチャプター機能で本編とCM部分とを分け、本編のみのプレイリストを自動的に作成して再生する)や、「見ながらボタン」(レコーダーのチューナーで番組を見ている際に、各チャンネルで現在放送している番組、これから放送される番組のリストが画面の下部にポップアップして、そこから選局できる)といったVARDIAの独自機能は、シンプルリモコン2からも利用可能だ。

一方、「RD-X8」や「RD-S503/303」などとは異なり、MPEG-4トランスコーダーは搭載されておらず、録画はデジタルハイビジョン放送をそのまま記録するTSモードか、標準画質にエンコードして記録するVRモードのみ。TSモードで地上デジタル放送を録画した場合の記録時間は、RD-E1004Kで最大129時間(BSデジタルの場合は最大91時間)、RD-E304Kでは41時間(BSデジタルの場合は最大29時間)となる。また、チューナーはデジタルのみが搭載されており(地上デジタル/BSデジタル/110°CSデジタルに対応)、アナログチューナーは搭載されていない。また搭載されているチューナーは1基のみなので、2番組の同時録画などには対応してない。