さまざまな機能拡張により、体感速度と実速度を共に向上
高速化という点では、JavaScriptエンジンを「TraceMonkey」と呼ばれるものに刷新する、などの対応が行われ、パフォーマンスを大幅に向上させている。画像編集機能を提供するWebアプリケーションも一般的なPCで支障なく動作する環境が整えられており、Webアプリケーションの対応可能範囲を大きく広げたかたちだ。
そのほかにも、マルチスレッドに対応、DNSプリフェッチ機能を搭載、など、高速化に向けた拡張を多数実施。「体感速度と実速度の双方の面から、パフォーマンスの改善が図られている」(浅井氏)という。
履歴管理も大幅強化
安心してブラウジングするための機能として紹介されたのが、新たに搭載された「プライベートブラジングモード」と、強化された履歴管理機能だ。
プライベートブラウジングモードは、「間違っても他人に履歴等を見られたくないという場合などに使用する」(浅井氏)モードで、ページの履歴、検索履歴、ダウンロード履歴、Webフォーム履歴、Cookie、ディスクキャッシュが一切保存されなくなるという。浅井氏は、同機能の使い道として「例えば、奥さんにサプライズでプレゼントを贈る際の商品探しなどに便利」と説明した。
また、プライベートブラウジングモードに切り替え損ねて利用してしまったユーザーを救うべく、履歴管理機能も強化されている。新版では、期間やサイトを指定して履歴を消去することが可能で、例えば「1時間以内の履歴をまとめて削除」といったことも数クリックでできるようになっている。
異常終了時の対応を強化、間違って閉じた場合も楽々復元
Firefox 3.5ではブラウジングの操作性を向上させる機能も多数搭載されている。
その1つがセッション復元機能の強化だ。正常終了しなかった場合に、終了時に開いていたタブだけでなく、すでに閉じていたタブやウィンドウも復元できるようになった。また、連続して異常終了すると、セッションの復元画面が表示され、タブを選んで復元することができるほか、特定のタブに問題があると判断された場合は、該当タブが取り除かれて復元処理が実行される。
加えて、タブをFirefoxの外にドラッグ&ドロップするだけで、その内容が新規ウィンドウで表示されるようになったほか、間違ってウィンドウを閉じてしまった場合でも、すべてのタブを丸ごと復元する機能が搭載されている。
さらに「スマートロケーションバー」と呼ばれる機能も追加され、履歴が増えても高速に候補を表示できる環境を提供。各種記号による検索対象の絞込みも行えるようになっている。
ダウンロードフォント、カラーマネージメント
そのほか、「最新のWebテクノロジーの結晶」というかたちで、CSS 3のダウンロードフォントや、ICC(International Color Consotium) カラーマネージメントに対応したことなども紹介された。
これまで特殊なフォントを使用する場合、画像にして表示するといった対応をとる必要があったが、該当のフォントを配布して文字として表示することが可能になった。また、ICCのカラーマネージメントに対応したことで、どのディスプレイでも同じ色を再現することができるようになっている。