続いては「PCMark05」と「3DMark06」によるベンチマークテストの結果をご覧いただこう。まずPCMark05は、強化されたCPUと4GBメモリが実力を発揮して総合で4954をマーク。チップセット内蔵型グラフィックスながら、3DMark06でもCPUが全体スコアを押し上げる形で総合1048を記録した。これは同クラスのモバイルと比較してもかなりの好成績といえるだろう。

■PCMark05
PCMark CPU Memory Graphics HDD
4945 6446 5137 2470 4728
■3DMark06
3Mark Score SM2.0 Score HDR/SM3.0 Score CPU Score
1048 310 424 2146

ちなみに、現状のグラフィックス性能でも一般的な使い方やビジネスユースなら十分だが、ワンランク上の描画性能を求めるならカスタマイズで「S3 Graphics Chrome 430 ULP」の選択も可能。また、ストレージ容量よりデータ処理速度を優先したいというユーザーには128GBのSSDがオススメだ。

高パフォーマンスモードでFFBench(Low)をループさせた際のバッテリ持続時間は1時間39分29秒。検証はワイヤレスLANとBluetooth機能をオンにし、内蔵バッテリパックのみで行っているため、省電力設定と増設用内蔵バッテリユニットを併用すればかなりの駆動時間延長が期待できるはずだ。

ベンチマーク中の発熱についてはパームレストの左手奥が若干温まるものの、実使用上ではまったく問題にならないレベル。ただし、負荷が高くなると左側面の排気口から継続して温風が出ていたので、狭い場所で作業をする際などは本体左側に若干スペースの余裕を持たせた方が良さそうだ。

Intel Core 2 Duoという高性能CPUを搭載しながら、長時間駆動時間も実現、画面サイズや重量はもちろん、用途に応じて交換できるモバイル・マルチベイなど優れた柔軟性を備えたMGシリーズ。そのシンプルで落ち着きのあるデザインはプライベートだけでなく、プレゼンテーションや出張で持ち運ぶ機会の多いビジネスユースにも最適だ。また、カスタムメイドモデルのMG/D75Nなら、利用スタイルに応じて自由に仕様変更ができるのも魅力のひとつだ。

このようにMG/D75Nは「据え置き並みの性能がほしいけれど、モバイルならではの機動力も捨てがたい」というユーザーの贅沢な望みを大満足させてくれる1台といえるだろう。

■仕様(試用機)
製品名 FMV-BIBLO MG/D75N
CPU Intel(R) Core(TM) 2 Duo P8700(2.53GHz)
チップセット Mobile Intel(R) GM45 Express Chipset
メモリ 4GB(2GB×2)
HDD 320GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(着脱式)
グラフィックス Intel(R) GMA 4500MHD(チップセット内蔵)
ディスプレイ 14.1型ワイド スーパーファイン液晶(1,280×800)
オーディオ 内蔵ステレオスピーカー、Intel High Definition Audio
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、10/100/1000BASE-T対応有線LAN
インタフェース SDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカード対応スロット×1、PCカード(TYPEI/II)×1、ミニD-sub 15ピン×1、USB 2.0×3、IEEE1394(S400)×1、Blurtooth V2.1+EDR、モジュラージャック、マイク・ラインイン兼用端子、ヘッドホン・ラインアウト兼用端子
サイズ/重量 約W316×D235×H24.3~34.0mm/約1.79kg(DVDスーパーマルチドライブ装着時)
OS Windows Vista Home Premium SP1
バッテリ駆動時間 約8.2時間
ソフトウェア Office Personal 2007 with PowerPoint 2007 SP1、ノートン・インターネットセキュリティ 2009 90日体験版、Roxio Creator、WinDVD、FMVサポートナビ、FM かんたんバックアップ 他
付属品 モジュラーケーブル、マニュアル類、ACアダプタ、モバイル・マルチベイ用カバー、アプリケーションディスク&ユーティリティディスク、保証書
直販価格
(2009年6月30日現在)
184,800円