TISは、長谷工コーポレーション(以下、長谷工)の設計図面や現場写真等が保存されている情報系サーバ120台を統合するプロジェクトにおいて、第1段階の統合作業が完了したと発表した。

長谷工では、東阪・複数部門に点在する多くのサーバ環境に膨大なデータ容量があり、将来的に増加が予想されるサーバ台数とデータ容量に問題を抱えていた。また、運用管理も大きな課題となっていたという。

これに対しTISは現状調査・分析を実施した上で、仮想化技術とブレードサーバを利用したサーバ統合によるシステムの再構築と一元管理ツールを活用した効率的な管理方法を提案した。

長谷工のサーバ統合は、2011年秋をめどに現在作業が進められており、統合が完了するとサーバ台数は現在の2分の1以下になり、ランニングコストを約40%、CO2排出量を約60%削減できるという。

統合は3段階に分けて進められており、第1段階のシステムが2009年4月にカットオーバーした。

今回のプロジェクトは、

・仮想化集約によるサーバ統合 :仮想化ソフト+ブレードサーバ+大容量ストレージ
・物理集約によるサーバ統合 :ブレードサーバ+大容量ストレージ
・機能集約によるファイルサーバ統合 :大容量ストレージ
・機能集約によるバックアップ統合 :大容量ストレージ

という、4つの方式によるサーバ統合とストレージ統合を採用している。