ドレスアップやチューニングを施した輸入車のモーターショー「SIS 東京スペシャルインポートカーショー」が東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている。開催期間は19日-21日。今年で6回目を迎えるこのイベントは、前年度の幕張メッセから東京ビッグサイトへ会場を移し、これまで5月中旬に行なわれていた日程を「ボーナス直前の消費マインドの高まりを見せる6月下旬の開催が最適」(同実行委員会)ということで、この時期に開かれる運びとなった。

展示ブースの中にはBMW所有者だけが入ることを許されるカフェを設けた展示スペースも。そして日本にも上陸し始めたばかりのフェラーリ・カリフォルニアも早くもお目見えした

会場は輸入車関連会社が300社以上、1000台以上ものクルマが展示され、同イベントの規模としては過去最高を記録。未曾有の不況下でも輸入車市場が活況を呈している。展示されている輸入車も、高級サルーンや、スーパーカー、公道走行可能なレーシングカーなど、1000万円を超えるものばかりだ。

エス・ティー・オーが出展するエクストレーム・スポーツ・カー「SR4」と「SR8」

メルセデス・ベンツCLKの車内はイズ・ミーの総革張りが目を引く

同イベントに集まるクルマたちはすべて趣味性の高いものばかり。その極みをいくのが公道走行可能なレース仕様のクルマだ。なかでも英国ラディカルモータースポーツの日本代理店であるエス・ティー・オーが出展するエクストレーム・スポーツ・カー「SR4」(1100万円)と「SR8」(2200万円)は、注目を集めていた。一見、ル・マン24時間耐久レースに出場するレーシングカーのようなスタイルだが、前後に本物の日本のナンバープレートが装着されていて、「公道走行可能」という看板が立っていた。

また、インテリアにこだわるメーカーもある。クルマのシートなど内装のドレスアップを手がけるイズ・ミーは、メルセデス・ベンツCLSのインテリアを真っ白な革張りに仕上げて出展。ダッシュボードまわりは、参考出品としてクロコダイルの革をあしらっているところが斬新だ。

見事に"軽トラ的ミニ"に変身したリトルガレージの「ミニトラ」

あの"ハマー"もこのようにガルウィング化されて大変貌

さらに、今年も"ミニ"の専門ショップが多数出展。モーリス、オースチン、ローバー、BMCと変化したブランドの垣根を越えて、ミニのドレスアップを得意とするクラフト系のショップが、思い思いの自信作を展示していた。アプリコットオレンジといわれるビビッドなカラーリングの、荷台付きミニ「ミニトラ」を製作したリトルガレージは、気軽に車両を持ち込んで相談して欲しいとPRしていた。

さて、SIS 東京スペシャルインポートカーショーは、こうした展示以外にさまざまなイベントが行なわれる。ランボルギーニ「ディアブロ」やロータス「ヨーロッパ」などのスーパーカーの助手席に体験乗車できる試乗会をはじめ、輸入車をベースとした「痛車」展示、河村隆一氏のトークショー&愛車(フェラーリ「288GTO」)の展示、元大関 KONISHIKI とその甥 LAGA SAVEA によるハワイアンミュージックライブなども行なわれる。開催時間は10時00分-18時00分(21日は17時まで)。入場料2000円(小学生以下無料)。