大手メーカー製のデスクトップPCは、現在ほとんどがディスプレイ一体型になっている。リビングで利用することを前提に、テレビ機能と大型ディスプレイを組み合わせて、リモコン操作できるものも少なくない。もちろん、富士通も高機能タイプの「FMV-DESKPOWER LX」シリーズ、コンパクトスタイルの「FMV-DESKPOWER F」シリーズを用意している。

一方で、セパレート型では直販メーカーやショップブランドを中心に、カスタマイズしやすいミニタワー以上のケースを採用したものと、ネットボックス的な小型PCが増加、一時期デスクトップPCの中心だった省スペースなスリムケースを採用したモデルはずいぶん影が薄くなっている。

そうした状況の中、省スペースセパレート型のデスクトップPCである「FMV-DESKPOWER CE」シリーズの外観的な特徴は、シンプルさにあるといえる。ボディカラーは透明感のあるホワイトでトレンドを押さえ、かつ本体の構造は非常にシンプルだ。フロントパネル右側を開けば各種インタフェースがあり、左上部に光学ドライブが配されている。電源ボタンも大きなボタンが正面に存在する。どこに何があるのかわかりやすく、すっきりまとまった当たり前のシンプルさが心地よい。

本体は設置用のフレキシブルベースに取り付けた場合、ディスプレイ上端よりも若干低くなる。一体型風にディスプレイ後ろに横向き設置したい場合、ディスプレイスタンドが背面にもある程度張り出しているため、ディスプレイ後ろにぴったりと置くことはできないが、正面からの見た目はかなりすっきりさせることが可能だ。

そっけないほどにベーシックな外観で、今風のホワイトボディながら、中身はしっかりとハイスペックモデルであることにも注目したい。Intel Core 2 Quad Q8300を選択できるのは今期のFMVシリーズではこのモデルのみ。メモリも4GBと贅沢だ。それでいてテレビ機能を搭載していないため、ゲームや映像編集といった本来のPCの仕事に特化したマシンになっている。コンパクトながらも独立したケースを採用していることで、拡張性・メンテナンス性も高い。

フロント右パネルを開くとインタフェースの一部が利用できる。電源ボタンは左中央。

フロント右パネルを開くとインタフェースの一部が利用できる。電源ボタンは左中央

ディスプレイコネクタを標準で2系統搭載。オプションでディスプレイ2台を選択すれば、届いた日からデュアルディスプレイ環境が構築できる

ディスプレイ背面にはケーブルクリップを装備。スタンド部は左右にスムーズに回転する

強めに持ち上げるようにるすと、上向きにすることも可能だ

付属キーボードとマウスはシンプルなワイヤードタイプ