Texas Instruments(TI)は、電源管理IC製品ファミリ「SWIFT」の新製品として「TPS54620」を発表した。すでに量産を開始しており、QFNパッケージで提供され、1,000個受注時の単価は参考価格で1.95ドルとなっている。

チップイメージ画像

基板に実装した状態の図

同製品は、出力電流6A、入力電圧範囲4.5V~17V、同期整流、FET内蔵、スイッチング周波数1.6MHzのモノリシックDC/DCコンバータで、現行の複数チップ構成のコンバータ回路と比較して60%の小型化を実現している。基板実装面積は195mm2で、全機能内蔵の電源ソリューションを実現することが可能。

また、4.5V~17Vの入力電圧範囲をサポート、ワイヤレス基地局や高実装密度のサーバのほか、実装面積の制約を持つPoint-of-Load(POL:負荷に接近して実装される分散型電源)設計にも対応できる。

さらに動作温度範囲内で±1%の精度を提供する高精度電圧リファレンスをはじめ、95%の電力変換効率、および従来の6A出力"SWIFT"製品と比較して25%低いRds(on)(内蔵FETの導通抵抗)を実現している。

このほか、同社では、併せて、制御FET内蔵で2.95V~6Vの入力電圧範囲をサポートし、出力電流4Aのスイッチング・コンバータ「TPS54418」も発表している。同製品は最高2MHzのスイッチング周波数、外部同期動作、および95%を超す電力変換効率実現している。