Ubuntuリリースチームは6月12日(英国夏時間)、今年10月リリース予定のUbuntu Linuxの次期ディストリビューション「Ubuntu 9.10(コード名"Karmic Koala")」の開発者向けアルファバージョン第2弾「Ubuntu 9.10 Alpha 2」を公開した。派生バージョンのKubuntu、Xubuntuも同時にアップデートされている。

主な変更点は以下の通り。

  • Linux kernel 2.6.30-5.6(KMSがIntelグラフィックに対応)
  • Gnome 2.27.1
  • 新しいIntelビデオドライバアーキテクチャ(UXA)をサポート(現在のデフォルトはEXA)
  • コンパイラにgcc 4.4
  • デフォルトファイルシステムにext4
  • デフォルトブートローダにGRUB 2
  • 電源管理とノートブックのキーマップをhalからDeviceKit-Powerへ変更開始(halはディプリケート予定)

リリースされたばかりのLinuxカーネル2.6.30の採用、ファイルシステムにext4を採用するなど、新しい機能が意欲的に取り込まれているのが特徴。リリースチームは開発者に向けて、とくにLinuxカーネル2.6.30で実装された新KMSに関するフィードバックを強く呼びかけている。

Ubuntu 9.10 Alpha 2の対応アーキテクチャはIntel x86(i386)およびAMD64(amd64)。デスクトップ/サーバ版ともに、CD ISOイメージがUbuntuのサイトなどからダウンロード可能。Netbook版のLiveCDイメージも用意されている。ただし同バージョンは開発者向けのアルファバージョンのため、一般ユーザが使用することは推奨されていない。