Analog Devices(ADI)は、低ノイズ電源を必要とする低入力電圧・低出力電圧動作向けに最適化した、低ドロップアウトレギュレータ(LDO)5製品を発表した。「ADP1740」「ADP1741」「ADP1752」「ADP1753」「ADP1754」の5品種で、いずれもすでにサンプル出荷を開始、価格は1,000個受注時で0.90ドルから、となっている。

「ADP174x」「ADP175x」の基本仕様

5製品は、負荷電流範囲800mA、1.2Aおよび2Aに対応し、変換効率の改善と高いPSSR(電源電圧変動除去比)を実現している。また、既存の多くのLDOが2.5V未満での動作では、もう1つの電源入力を必要とするのに対して、1.6Vの入力電圧まで動作することが可能。これにより、高い入力電圧から変換する際の無駄な消費電力を削減し、PCBのレイアウトの簡素化が可能となるほか、「enable」と「power good」のピンを搭載しており、常時稼働のサーバや医用画像機器などの高信頼性を求められるアプリケーションでもシステムの状態を簡単に監視することが可能となる。

さらに、パッケージは、露出パッド(EPAD:放熱パッド)付きの4mm×4mm LFCSPで提供されるため、EPADにより熱を外に伝達でき、小型フットプリントと故障の防止を実現できるようになっている。