Integrated Device Technology(IDT)は5月19日、クロック・シンセサイザ製品「FemtoClock」の最新製品となる「FemtoClock Next Generation(NG)」ファミリを発表した。すでに一部顧客にサンプル出荷を開始しており、価格は1,000個単位で4.81ドルとなっている。

「FemtoClock NG」の外観パッケージ

同ファミリは、従来製品同様、PHY、スイッチ、ASIC、ネットワークプロセッサといったレファレンスクロックを必要とする基板上のほかのデバイスとともに利用できるよう設計されており、これにより基板設計やレイアウトが簡素化され、製品の市場投入時間の短縮が可能となる。また、10GbEやPCI Express、Fiber Channel、SONETなどのインタフェース標準の仕様に準拠している。

第1弾となる製品は、125MHzのシングルエンド出力および156.25MHzのLVPECL出力を単一の25MHz水晶から生成できる「843N156-125」で、基板上の2つの水晶発振器を1つのデバイスで代替することが可能だ。

典型的な位相ノイズジッタ(RMS)は双方の周波数で400fsであり、ギガビットイーサや10GbE、PCI Expressと言ったアプリケーションによって最適となっている。

同ファミリは、今後最大1.3GHzまでの出力周波数をラインナップとして揃える計画であり、水晶/SAW発振器と比較して、統合シリコン・ソリューションのリードタイム短縮を実現していくとしている。