「資生堂・サントリーの商品デザイン展」

資生堂、サントリー、東京藝術大学は、3者協同プロジェクトとして、デザイン力を重視してきた資生堂とサントリー両社が1世紀以上にわたって生み出してきた商品400点を展示する「資生堂・サントリーの商品デザイン展 -over a century of design by Shiseido & Suntory-」を開催している。

2005年より東京藝術大学が社会連携事業のひとつとして行っている「企業のデザイン展」。第1回の「iichiko design展」(2005年)、第2回「JR展」(2007年)に続き、第3回にあたる同展は、美しさを追求する資生堂と美味しさを追求するサントリーの商品デザインの歴史を概観する。

1872年に創業し、1916年にはデザインを担当する意匠部(現・宣伝部)が設立され、アールヌーボーやアールデコ、唐草などを取り入れ独自のデザインを確立した資生堂。1899年に創業し、「赤玉ポートワイン」の発売後、ウィスキー、ビール、清涼飲料水の事業を展開し、商品の魂を形にするデザインを志向するサントリー。両社の商品には、その時代や文化を反映したデザインが施されており、互いの商品デザインに込めた想いに特別な敬意が払われてきたとのこと。

東京藝術大学美術館陳列館にて行われる展示では、社内にデザイナーを有し、企業活動においてデザインの力を重視してきた両社の、時代や文化を反映・牽引してきた化粧品、飲料など400点を展示。5月31日には、資生堂宣伝制作部の松本泉氏とサントリーデザイン部の加藤芳夫氏によるトークショーも行われることになっている。入場は無料。詳細はこちらより。

展示作品より、サントリー角瓶(左)と資生堂オイデルミン(右)

会期 開催中、6月1日(月)まで
会場 東京藝術大学美術館陳列館
開館 10時から19時(入館時間は18時半まで)
休館 会期中無休
入場料 無料