経済協力開発機構(OECD)はこのほど、加盟18カ国における基本的な生活習慣に費やす時間の実態や社会格差、健康度などの社会指標を表した報告書を発表した。

報告書によると、加盟国全体における1日の睡眠時間の長さの平均は8時間37分。一方、日本は7時間50分で、ワースト1位の韓国の7時間49分とは僅差となり、最長を記録したフランスの8時間50分に比べて1時間の開きがあることがわかった。

また、1日あたりに費やすレジャー時間の割合では、トップのベルギーが27.1%、加盟国の平均が24.1%であるのに対して、日本は21.3%にとどまり、メキシコに次ぎ、下から2番目という結果となった。さらに、レジャー時間の過ごし方について、日本は「テレビやラジオの視聴」が占める割合が47%で、メキシコの48%に次いで最も高く、「スポーツ」が6%、「友人・知人に会う」が4%、「イベントに参加する」が0%と、インドアな傾向にあることが示された。

一方、1日のうち食事に費やす時間の平均は、日本は1時間57分で、フランス、ニュージーランドに続いて3位に入った。

そのほか、日本が高い指標を示したのは平均寿命と乳児死亡率の低さでどちらも世界1位となり、健康での高評価が目立った。