ルネサス テクノロジは5月7日、Personal Navigation Device(PND)や低・中価格帯の組込型カーナビゲーション機器などに向けたSoC「SH-NaviJ」シリーズの第2弾製品として、処理の高性能化や使い勝手向上を図りつつも小型化を実現した「SH7772(SH-NaviJ2)」を製品化したことを発表した。2009年7月よりサンプル出荷を開始、価格は5,000円としている。

「SH-NaviJ」シリーズの第2弾となる「SH7772」のパッケージ写真

同製品は、DDR2-SDRAMメモリインタフェースのバス幅を従来の16ビット幅から32ビット幅に増強。これにより、データ転送効率が向上し、地図情報やGUI描画などの3Dグラフィックス表示を高速に行うことが可能となった。

また、バス幅の2倍化などにより2画面表示を実現。1画面で最大WXGAサイズもしくは、2画面WVGAサイズのグラフィックス表示ができるようになった。入出力信号は、1チャネルがデジタルRGB、もう1チャネルがLVDAインタフェースモジュールを搭載している。

さらに、MOSTインタフェースを搭載したほか、CANインタフェースを従来の1チャネルから2チャネルに増加させている。

CPUコアには「SH-4A」を採用。最大動作周波数は、336MHzで処理性能600MIPS、もしくは400MHzで720MIPSの2タイプを用意しており、システムに応じて選択することが可能となっている。