マイレージサービスが普及して久しい。出張で飛行機に乗る時だけでなく、買い物をしてもマイル加算がされる。今や普通に社会人生活を送っていればいつの間にかマイルが貯まっている時代になったとも言えるだろう。

日本航空の「JALマイレージバンク」やANAの「ANAマイレージクラブ」、ユナイテッド航空の「マイレージ・プラス」、ノースウエスト航空の「ワールドパークス」といった日本人会員の多いマイレージには提携クレジットカードがある。マイル換算率の相場は100円=1マイル。毎月8万円程度のカード払いでも2年もすれば2万マイル前後に達し、国内やアジア近郊に無料航空券で行けてしまう。最近は携帯電話代や公共料金、病院代など日常生活に密接した支払いでもカードが使えるし、「JALカード Suica」や「ANA VISA Suica」など毎日の通勤電車代までマイレージに換えられるものもある。

レストランやタクシー会社など市中の提携先でもマイルを貯められるが、忙しい社会人がそういう提携先を探すのは面倒。無理しなくて貯まるならそれもいいが、普通に提携カードを使えば、マイルはけっこう稼げる。

マイレージの原点はやはり航空便利用

国内や近場ではあまり貯まらないが、東南アジアや北米などへの出張でもあれば、行って帰ってくるだけで数千~数万マイルと、カードでの加算なら数十万円、数百万円を使わないともらえないくらいのマイルが貯まる。というのも、もともとマイレージは航空会社が頻繁に航空便を利用する顧客向けに始めたサービスで、今もその根本的な考え方は変わらないからである。ショッピングなどで貯めるより飛行機に乗って貯める方が圧倒的に有利にできている。航空券代をカードで支払う、いわゆるダブルカウントもマイル獲得の常套手段であり、上級会員になっていたり、旅行時にボーナスマイル・キャンペーンを行っていたりすれば、"トリプル・カウント"も可能で、航空便を利用すれば、マイルは本当によく貯まる。