マレーシア・コタキナバル。成田国際空港や関西国際空港から直行便で約6時間のボルネオ島にあり、マレーシアサバ州の州都だ。ここでは、日本人の口にも合いやすいコタキナバルの食事情についてお届けしよう。

醤油ベースの味わいは日本人好み

カットフルーツを売っている屋台もある。パイナップルが30円弱、パパイヤは15円程度

年平均の気温が約30℃となるコタキナバルは東マレーシア最大の都市。夜になると、市街地のあちらこちらに屋台が出店しだす。コタキナバルでは魚をよく食べる習慣があり、南シナ海でとれた新鮮な魚貝料理を出す屋台も多いのだそう。現地コーディネーターの松本幸三さんによると、「カツオやエイをよく食べます。エイは独特のにおいがありますが、ライムを絞るとにおいが飛び、さっぱりとただけます」とのこと。一年を通して気温が高いため、魚を生で食べることはあまりないそうだ。揚げる、蒸す、焼くといった調理法で仕上げる。味付けにはなんと、醤油をよく使うという。――醤油でいただく魚料理。日本人の口に合わないわけがない。

松本さんによると、ごはんにスープ、主菜を屋台で注文をすると、大体150円~300円程度で済むのだとか。コタキナバルの日常食を知りたければ、まずは屋台に行ってみよう。こんなにも安価で楽しめる。

でも、せっかく来たコタキナバル。少しは贅沢をしたいな……と思ったならば、シーフードレストラン「カンポン・ネラヤン」がオススメ。市街地から車で15分ほどの場所にある観光客にも人気の水上レストラン。オープンエアで、夜は涼やかな夜風に吹かれながらまずはビール。至福の時の始まりである。

水上レストラン「カンポン・ネラヤン」。店舗中央にはステージがあり、民族舞踊ショーが行われる

店内には大きないけすが設置されており、新鮮な魚貝がスタンバイしている

店内は大型のいけすがいくつも並んでいる。中にはロブスターや蟹、貝類がいっぱい。メニューブックにあるものをオーダーするも良し、慣れてくれば好きな魚種と調理法を指示しておまかせ料理に仕上げてもらうも良し。

今回はオススメメニューを何品かいただいた。まずは、塩茹でしたエビを別添えのライムやスイートチリソースなどで味を付けながらいただくといった一品。シンプルな料理なのだが、新鮮なエビはプリプリとしていて旨みがギュッと凝縮されている。味をつけなくてもほんのりと塩味が感じられ、エビが持つ自然な甘みも。エビの殻を夢中でむき、無言で食べ続けてしまう。次はソフトシェルクラブのフライ。その名の通り、柔らかい殻のカニなので、揚げてあれば殻ごと食べることができる。こちらもライムを絞っていただく。殻は香ばしくてパリポリとお煎餅のよう。ビール片手にいくらでもおなかに入ってしまう。

ボイルしたエビはプリップリの食感が楽しめる

ソフトシェルクラブの揚げ物

サバ州特産の"サバベジ"

そして、"サバベジ"の炒め物。パッと見た感じは空芯菜のようだが、サバ州特産の野菜なのだそう。シャキシャキとした食感が残ったあっさりとした味わい。油を使う炒め物にしていることで、青菜の色合いが際立っている。台湾でも青菜の炒め物はよく見かけるが、サバベジはなんといってもその特有の歯ごたえが楽しい。

食事をしていると、民族音楽が流れてきた。水上に設けられた舞台に目を向けると、民族舞踊が行なわれている。そのうち、鑑賞客も巻き込んでのお祭り騒ぎに。隣で陽気に踊っている外国人観光客に誘われ、一緒に踊ってしまった。席に戻り、「やっぱり旅っていいなー」としみじみ。すると、デザートが供された。出てきたのはココナッツプリン。ココナッツの実を器代わりしており、南国ならではのデザートだ。ココナッツの甘い香り、クリーミーな味わい。おいしい食事を締めくくるに最適なデザートだった。

シャキシャキ食感が楽しめるサバベジの炒め物

クリーミーなココナッツプリン