食事にもなるたい焼きを考えた!

ここからは、アレンジバージョンに。それぞれのレシピは最後にまとめて掲載するのでそちらを見てほしい。あんと相性のよいきなこを生地に入れた「きなこと小倉のたいやき」に取り掛かろう。シェイカーに生地の材料と共にきなこを入れ、あんにはくるみをプラスしている。電子レンジで加熱していると、きなこのいい香りが漂ってくる。子どもは"きなこ初体験"だったようで、「う~ん?? 」と未知との遭遇にやや戸惑っていた。

しかし、出来上がれば子どもの様子は一変。私が他のたい焼きをつくっている間もこの「きなこと小倉のたいやき」をムシャムシャと頬張るほど、お気に入りだったようだ。きなこ入りの黄金色の生地からは香ばしい風味が、そしてくるみも食感のアクセントとなり、"純和風たいやき"の完成となった。

しかし、子どもは「しょっぱいの食べたい……」とぐずり出してきた。大人も甘いものばかりでは飽きてしまうだろう。そこでオススメなのが「ツナマヨたい焼き」。砂糖を入れずにつくった生地で、マヨネーズで和えたツナやコーン、リーフサラダをサンド。フレッシュな野菜も使っているので栄養バランスのよい軽食メニューとなる。なお、フィリングは塩コショウで調味をしている。

「きなこと小倉のたいやき」

「ツナマヨたい焼き」

さらに、子ども厳禁だが、カルーアミルクを使った"大人系たいやき"の「カルーアたい焼き」も考えてみた。コーヒーリキュールのカルーアミルクを生地に少し加えることで、大人のコーヒー風味が一気に広がる。この生地で生クリームをサンドし、洋菓子風に仕上げるといった内容だ。ブランデーにも似た芳醇な香りにママうっとり~。

このように、生地にはココアや抹茶、野菜ジュースなども混ぜることができる。フィリングもクリームチーズやアイスクリームなど、自由にアレンジ可能。親子でバリエーションを考える工程も楽しさのひとつで、「親子のたいやき」にはオリジナルレシピ集も付いているので参考にしてみよう。

デコペンで模様もつけちゃう?

デコペンでアレンジした生地でホイップクリームをサンド。こちらの生地は子どもが食べるのでカルーアミルクは入れていません!

次第に、子ども以上に夢中になってきた私。「生地に模様を付けたら面白いかも」と思いつき、デコペン(チョコレートペン)で「たいやきトレー」に模様を描き、そこに生地を流し込む。あとは通常通り、電子レンジで加熱。今回は石鯛のようなたい焼きになったが、デコペンはほかにもいろいろな色が出ているので、熱帯魚のような縞模様に仕上げることもできる。なにより、食べるのに夢中になって子どもが「ボクもやるー」と楽しそうに描いていたのが印象的だった。

「親子のたいやき」でつくると、一般的なたいやきとは違い、生地の味わいや食感は蒸しパンに近い。やわらかいので小さい子どもも喜んで食べてくれるのがママにはうれしいところ。自分でつくったものだから、できあがった時の感慨もひとしおといった様子。たい焼きを数えていけば、自然と数の勉強にもなるので一石二鳥だ。これから訪れるゴールデンウィークや休日は、家族みんなで"たいやき作りの日"にしてもいいのではないだろうか。

デコペンで線を描くのも楽しみの一つ。子どもと相談しながらアレンジを楽しんで!

たい焼きレシピ

(共に「親たいやき」で約4個分、「子たいやき」で約40個分)
「小倉たいやき」
生地
牛乳 100cc / 卵(MまたはL寸) 1個 / 砂糖 35g / ホットケーキの素 150g
フィリング
練りあん(缶詰めなど) 適宜

「きなこと小倉のたいやき」
生地
牛乳 100cc / 卵(MまたはL寸) 1個 / 砂糖 35g / ホットケーキの素 150g
フィリング
きなこ 大さじ2 / 練りあん(缶詰めなど) 適量 / くるみ(刻んだもの) 適量

「ツナマヨたいやき」
生地
牛乳 100cc / 卵(MまたはL寸) 1個 / ホットケーキの素 150g
フィリング
ツナ 1缶 / コーン 大さじ3 / マヨネーズ 適量 / 塩コショウ 適量 / 生野菜(サニーレタスなど) 適量

「カルーアたいやき」
生地
牛乳 100cc / 卵(MまたはL寸) 1個 / 砂糖 20g / ホットケーキの素 150g / カルーアミルク 大さじ2.5杯
フィリング
ホイップクリーム(加糖) 適量 / デコペン 1本(生地に模様をつける場合に使用)