米国のオンラインバックアップ・サービス「Backblaze」がMac向けサービスの正式提供を開始した。料金はMac1台あたり月額5ドルまたは年額50ドルで、ストレージサイズは無制限。内蔵ドライブだけではなく、USBまたはFireWire接続の外付けドライブのバックアップもサポートする。日本語を含む11言語で提供されている。

Macに専用ソフトをインストールし、作成したBackblazeアカウントでサインインするとMacがサービスに登録される。標準設定のままで、OS、アプリケーション、一時ファイル、4GB以上のサイズのファイルなどを除く、すべてのデータが自動的にバックアップされる。設定せずに使えるシンプルなバックアップが特徴だ。バックアップをカスタマイズする場合は、設定でバックアップする必要のないフォルダやファイルタイプなどを除外する。またバックアップをアイドリング時や指定した時間に設定することも可能だ。

Backblazeの設定

Backblazeにバックアップしたデータは、インターネット経由でWebブラウザを通じて確認できる。オンライン経由のリストアおよびデータ・ダウンロードは無料。このほか、DVDまたはHDDドライブ(USB接続)でデータを引き渡す有料オプションが用意されている。

CarboniteやMozyなど、すでに同様のサービスがいくつか存在するが、これらに対してBackblazeはシンプルなバックアップと共に、実際の利用に即した内蔵・外付けドライブ・サポートをアピールしている。例えば、ドライブはBackblaze上で、標準、Boot Camp用、Time Machine用(外付け)に区別して表示され、二重バックアップになるTime Machine用ドライブ、Windowsマシンとして登録対象になるBoot Campドライブはバックアップの対象から自動的に外される。外付けドライブを外すとデータ削除と見なされ、バックアップしたデータに削除フラグが付けられて、30日以内に外付けドライブを再接続しないとバックアップ・データが消去される。これはBackblazeとMozyに共通したふるまいだが、Backblazeでは外付けドライブが丸ごと外されたように表示されるので分かりやすい。

対応システムは、MacがMac OS X 10.4以降で動作するIntel CPUベース。Windowsは、XP(32-bit)、Vista(32-bit/ 64-bit)、7(32-bit/ 64-bit)をサポートする。