カブドットコム証券は、14日より、新しい形式の自動売買「自動最良執行注文」の受付を開始する。

「自動最良執行注文」は、取引市場価格と、同社の私設取引システム「kabu.comPTS(以下、PTS)」の価格を比較し、最良の価格を提示する市場を自動選択して発注を行う自動売買。発注時だけでなく発注後についても両方の市場価格を監視し、市況の変化によって選択していない方が最良となった場合は、再度市場変更を行う。市場変更の回数に上限は無いとのこと。

例えば東証1部上場の「A銘柄」について500円の買いを自動最良執行注文で発注した場合、最初は取引所(優先市場)に発注し、もしもPTSの現在値が499円以下で、尚且つ「PTS現在値<優先市場現在値」となった場合にはPTSに市場を変更する。その後、約定するまでに「PTS現在値>優先市場現在値」となれば、再度市場が優先市場に変更される。

「自動最良執行注文」の発注後の注文動作

現在日本では、個人投資家向けに、2つの市場の株価を同時に監視し、最良価格のある市場を自動的に選択して注文執行する機能を提供している証券会社はなく、同社が初めてとなる。

同社は、「今回のサービス拡充が将来にわたって最良とは考えておらず、今後も、市況の変化や市場環境の変化に合わせて、手数料(執行コスト)、取引所システム速度(執行速度)を考慮した最良執行を提案していきたい」としている。