ビザ・ワールドワイドはこのほど、太平洋アジア旅行協会と共同でアジア太平洋地域の11カ国を対象とした旅行に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。調査は2008年8月7日~28日の期間にインターネットにより行われ、日本、韓国、中国、香港、台湾、インド、シンガポール、オーストラリア、アメリカ、フランス、イギリスの11カ国に住む過去3年間に旅行経験がある人、および今後2年間に旅行予定がある18歳以上の男女計5,554人から回答を得た。調査会社はSynovate(シノベイト)社。

まず、今後2年間の間に訪れたい地域をたずねると、1位が「アジア太平洋地域」(60%)、2位が「ヨーロッパ」(59%)、3位が「北米」(35%)の結果となった。そのうち、アジア太平洋地域の中で最も人気を集めた「オーストラリア」(17%)は7カ国において1位となり、次いで2位に「日本」(13%)、3位に「香港」(9%)がランクインした。

上記の質問で2位に入った日本は、台湾(35%)と香港(23%)でトップ人気を獲得。両国の旅行者の特色としては、海外旅行で最も泊まりたい宿泊施設に「5つ星ホテル」と答えた人が台湾で27%、香港で29%と、全体平均の14%を大きく上回ったことが挙げられる。このほか旅行先で興味があることについての質問では、日本へ行きたいと答えた人の間で「大自然の景色」「食事」「新しい発見」がトップ3だったのに対し、台湾では2位に「アクティビティ」、香港は1位に「食事」が入る結果となった。

現在の景気の低迷が旅行のプランに与える影響については、64%が「旅行プランを変更する」、36%が「変更するつもりはない」と回答。このうち「変更する」と答えた人では57%が「安い旅行にする」、38%が「国内旅行にする」と回答したのに対し、「1年間旅行を控える」は36%にとどまった。経済不況が続く中でも、8割近くが予算を削ったり旅先を変えたりしてまでも、旅行をしたいと思っていることがうかがえる。