経済産業省は3月31日、出会い系サイトを運営するHAiGHA(メイヤ)に対し、特定商取引法違反(事前承諾をしていない者に対する電子メール広告提供)で、業務改善を指示したと発表した。
メイヤは東京都目黒区に本店を置き、出会い系サイト「セレブ空間」を運営。出会い系サービス勧誘に当たり、同サイトのURLを記載した電子メール広告を送信。電子メール広告の送信を受けた相手方は、URLをクリックすることで同サイトにリンクされる仕組み。
経済産業省によると、同社は2008年12月1日～2009年3月10日、事前に送信先から請求または承諾を得ずに、上記の電子メール広告を1,100件以上送信。さらに、サイト上に同社の名称と住所を正確に表示していなかったことも確認されている。
特定商取引法(特商法)は2008年に改正された際、送信先の事前の承諾を得ていなければ広告宣伝メールを送信できないとする「オプトイン規制」を導入。
今回経済産業省では、メイヤに対し、オプトイン規制に違反したとして、相手先の承諾を得ないで電子メール広告が行われることがないよう、3月30日付で業務の改善を指示。
また、広告に表示すべき事項に関する表示義務違反を行ったとして、同社の登記簿に記載されている名称と同社が現に活動している住所をサイト上に正確に記載するよう、業務改善を指示した。
経済産業省では2009年2月17日、オプトイン規制に違反したとして、出会い系サイトを運営するクロノスに対し、特定商取引法改正後初の行政処分を行っており、今回のメイヤに対する処分は2件目となる。
