米Sun Microsystemsは30日(現地時間)、Solaris 10オペレーションシステムとOpenSolarisを含むSolarisプラットフォームにおいて、同日発表のインテルXeonプロセッサー5500番台向けの機能拡張を行ったと発表した。

今回の発表により、Xeon 5500番台のパワーステート(電源管理状態)を活用するためにSolarisプラットフォームの電源管理機能が強化されたほか、システム稼働状況に応じたオンデマンドのプロセッサ電力調整を可能としてエネルギー効率を高めている。その一例として、新たに設定されたディープCステートのサポートが挙げられ、アイドル状態のコアの電力消費を大幅に抑制したとしている。

また、システムのパワーセーブ状態への移行を妨げているアプリケーションがないかをSolaris DTrace(ダイナミック・トレーシング)機能で監視したり、インテルターボ・ブースト・テクノロジーなどの新しいプロセッサ電源管理機能がどれだけ効果的に利用されているかをリアルタイムでモニターしたりできる「PowerTOP」機能が実装された。

さらに、予測的セルフヒーリング機能や、システム・コンポーネント内のハードウェア障害を検出して再発を自動的に防止する「Solaris Fault Management Architecture(FMA)」もXeon 5500番台の状態情報を利用できるよう機能拡張が行われた。