オービックビジネスコンサルタント(OBC)と同社グループのビズソフトは3月31日、経済産業省が進める中小企業向けSaaS活用基盤整備事業(J-SaaS)に参加すると発表した。当初は5つのサービスで開始し、今後の追加採用に向けて順次ラインアップを拡大する予定だ。

今回提供するのは、J-SaaS事業が想定する小規模事業所に最適化した機能を搭載する専用サービス。月額利用料は2,100円からで、いずれも試用期間として所定の期間は無料で試用できる。提供開始は3月31日。

同社はJ-SaaS導入のメリットとして、専用のソフトウェアを新たに購入せずとも、最新サービスを必要に応じて選択し利用できる、高度なITスキルが不要で、アプリケーションのバージョンアップに関する作業を削減できる、税務申告などの公的申請も一連の作業で処理可能となり、各種業務体系のIT化により生産性が向上するの3点を挙げている。

J-SaaSで利用可能なサービスの詳細は、以下の通り。

勘定奉行 for J-SaaS
財務会計システム。転記・集計は全て自動処理し、元帳・試算表・決算報告書に加えて管理資料も容易に出力可能。

給与奉行 for J-SaaS
勤怠や支給、控除額の入力により、雇用保険料や所得税などを含む給与計算の自動処理が可能。

OFFICE BANK for J-SaaS
振込・振替、残高照会などが可能なインターネットバンキング。

これら3サービスはいずれも初期費用が無料であり、月額利用料はそれぞれ4,980円(税込)。初月は試用期間として無料。

ツカエル会計J-SaaS版
法人・個人とも対応する中小企業向け会計ソフト。決算書類を自動計算で作成でき、財務状況を把握可能な機能を備える。パッケージ版の「ツカエル会計 PRO 2009」と同等の機能を利用できる。 月間利用料は2,730円、一括の場合は年間3万240円。

ツカエル経理J-SaaS版
見積・請求書発行や給与明細書発行など中小企業の経理業務全般を網羅した経理ソフト。パッケージ版の「ツカエル経理 PRO 2009」と同等の機能を利用できる。 月間利用料は2,100円、一括の場合は年間2万2,680円。

ツカエルの2つのサービスはいずれも試用期間として、初月に加えて2カ月間は無料となっている。